戸籍の郵送請求のやり方|必要書類・定額小為替・封筒の書き方を解説

最終更新 by 家系図マニア
戸籍家系図相続
戸籍の郵送請求のやり方|必要書類・定額小為替・封筒の書き方を解説

この記事で分かること

  • 戸籍の郵送請求が必要になる場面
  • 郵送請求に必要な書類(請求書・本人確認・定額小為替・返信用封筒)
  • 定額小為替の準備と手数料の目安
  • 郵送請求の手順とよくある不備
  • 取り寄せた戸籍を家系図に起こす手順

先祖の戸籍をたどると、本籍地が遠方にあって役場の窓口へ行けない、ということがよくあります。そんなときに役立つのが戸籍の郵送請求です。郵便のやり取りだけで、遠くの本籍地の戸籍謄本や除籍謄本を取り寄せられます。

そろえるものは4点だけです。交付請求書、本人確認書類の写し、手数料分の定額小為替、返信用封筒。難しいのは書類の数ではなく、手数料を先に払うという仕組みのほうです。何通の戸籍が出てくるか分からないまま小為替を用意することになるため、ここで足りないと、往復1週間をもう一度やり直すことになります。

郵送請求で取り寄せた戸籍からたどる家系図の例
この家系図を編集
遠方の本籍地にある曽祖父(3代前)の除籍謄本を郵送請求で取り寄せれば、窓口へ行かなくても曽祖父母の代までさかのぼった4世代の家系図を作れます。直系を実線でつなぎ、亡くなった方は二重枠(故人)で表します。

戸籍の郵送請求とは|遠方の本籍地から取り寄せる方法

戸籍の郵送請求とは、本籍地の市区町村役場へ郵便で請求書を送り、戸籍の写しを郵送で受け取る方法です。戸籍は本籍地のある役場でしか取得できないため(広域交付を除く)、本籍地が遠いと窓口へ出向くのは大変です。郵送請求なら、家にいながら全国どこの本籍地からでも取り寄せられます。

郵送請求は、次のような場面で使われます。

  • 本籍地が遠方 — 引っ越しや先祖の本籍地が遠く、窓口へ行けない
  • 相続で出生からの戸籍を集める — 各地に散らばった本籍地の除籍謄本・原戸籍をそろえる
  • 家系図づくり・先祖調査 — 先祖の本籍地(多くは地方)から古い戸籍を取り寄せる

郵送請求に必要なもの|4点をそろえる

戸籍の郵送請求の手順と必要書類を示す図解

郵送請求では、次の4点を封筒に入れて送ります。順番に見ていきます。

必要なもの ポイント
戸籍証明等請求書 本籍地の自治体サイトから様式をダウンロードして記入
本人確認書類の写し 運転免許証・マイナンバーカードなどのコピー
定額小為替(手数料分) 郵便局で購入。手数料分をそろえる
返信用封筒 自分の住所・氏名を書き、切手を貼る

このうち、相続のために亡くなった方の戸籍を取る場合や、直系の先祖の戸籍を取る場合は、自分とその人とのつながりが分かる戸籍(戸籍のコピーなど)の同封を求められることがあります。請求先の自治体サイトで必要書類を確認しておきましょう。

定額小為替の準備|手数料の支払い方と目安

郵送請求の手数料は、現金ではなく定額小為替(ていがくこがわせ)で支払うのが一般的です。定額小為替は、郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口で購入できる「金額が決まった金券」です。

戸籍の種類ごとの手数料の目安は次のとおりです。

戸籍の種類 手数料(1通)
戸籍謄本(戸籍全部事項証明書) 450円
除籍謄本・改製原戸籍 750円

必要な通数が事前に分からないときは、少し多めに定額小為替を入れておくと安心です(多すぎた分は返ってきます)。定額小為替を買うときは、1枚ごとに発行手数料がかかる点と、有効期限がある点に注意します。

戸籍の郵送請求の手順|送付から受け取りまで

必要なものがそろったら、次の手順で郵送します。

手順 1
請求書をダウンロードして記入する
  • 本籍地の市区町村の公式サイトから「戸籍証明等請求書(郵送用)」をダウンロードし、請求者・必要な戸籍・通数・使いみちを記入します。
手順 2
定額小為替・本人確認書類・返信用封筒を用意する
  • 郵便局で手数料分の定額小為替を購入します。本人確認書類のコピーを取り、返信用封筒に自分の宛先を書いて切手を貼ります。
手順 3
まとめて封筒に入れて送る
  • 請求書・本人確認書類の写し・定額小為替・返信用封筒(+必要に応じて続柄が分かる戸籍の写し)を封筒に入れ、本籍地の役場の担当課宛てに送ります。
手順 4
返送を待つ
  • 役場で処理され、返信用封筒で戸籍が届きます。届くまで1〜2週間ほどかかることがあります。古い戸籍や通数が多い場合はさらに時間がかかります。

封筒のあて先は「◯◯市役所 戸籍担当課 御中」のように、担当課宛てにします。役場名・担当課名は自治体サイトで確認できます。返信用封筒の切手は、戸籍の枚数が多いと重くなって料金不足になりやすいため、やや多めに貼るか、不足分受取人払いにできるか確認しておくと安心です。

郵送請求でよくある不備|返送を遅らせないために

郵送請求は、書類の不備があると役場とのやり取りが増え、受け取りまで時間がかかります。とくに次の点に注意します。

  • 本籍地が正確でない — 本籍は住所と異なります。あいまいなまま請求すると戸籍が特定できません。手元の戸籍や、戸籍の附票で正しい本籍を確認しましょう。
  • 定額小為替の金額が不足 — 通数が増えると手数料も増えます。範囲が広いときは多めに入れておくと、不足による再送を防げます。
  • 本人確認書類の住所が一致しない — コピーする本人確認書類は、現住所が記載された有効なものを使います。
  • 返信用封筒の切手不足 — 枚数の多い戸籍は重くなります。切手はやや多めにします。

取り寄せた戸籍を家系図に起こす方法|家系図で一般的に使われる記法

郵送請求で集めた戸籍は、そのままでは関係が読み取りにくいものです。家系図に起こすと、誰が誰の子で、どうつながっているかが一目で分かります。

戸籍の続柄を、次のように家系図で一般的に使われる関係線へ置き換えていきます。

  • 親子 — 実線で結びます。「長男」「二女」などの記載が手がかりです。
  • 配偶者(婚姻) — 二重線で横に結びます。「婚姻」の記載が目印です。
  • 離婚(元配偶者) — 二重線に斜線を重ねた二重斜線で表します。
  • 養子 — 破線で結び、実親子(実線)と区別します。

亡くなった方は二重枠(故人)で表します。線の意味は家系図の記号・線の意味を、戸籍の読み解き方は家系図の見方・読み方が参考になります。

本サイトの家系図エディタなら、郵送で取り寄せた戸籍を見ながら人物を並べ、実線・二重線・破線の関係線できれいな家系図に仕上げられます。登録は不要で、ブラウザですぐに使えます。

戸籍を集めた後に家系図へ起こす流れは、戸籍から家系図を作る方法・調べ方でまとめています。

\登録不要・ブラウザですぐ作成/
家系図を無料で作ってみる
記号・関係線をワンタップで
和紙テンプレート対応

家系図の作り方全体を知りたい方は、家系図の書き方完全ガイドもご覧ください。

戸籍を郵送請求する前の確認チェックリスト

投函したあとの不備は、そのまま往復1週間の手戻りになります。封をする前に、次の4点を確認してください。

  • 本籍を正確に書いたか — 番地まで正確に必要です。分からないときは、本籍を記載する指定をして住民票を取ります
  • 定額小為替を多めに入れたか — 除籍謄本・改製原戸籍は1通750円が目安です。何通出てくるか読めないときは多めに入れておきます。余った分は返却されるのが一般的です
  • 返信用封筒の切手は足りるか — 数代分の戸籍が入ると厚みが出ます。定形外になる前提で用意しておくと安心です
  • 請求書に請求したい範囲を書き添えたか — 「たどれる範囲でまとめてお願いします」と一言添えると、担当の方が判断しやすくなります

集まった戸籍は、そのまま家系図の一次資料になります。届いた順に並べるのではなく、古いほうから世代順に整えていくと、つながりが見えてきます。

よくある質問

戸籍の郵送請求には何が必要ですか?
戸籍証明等請求書、本人確認書類のコピー、手数料分の定額小為替、返信用封筒(宛先記入・切手貼付)の4点が基本です。相続で亡くなった方の戸籍や直系の先祖の戸籍を取る場合は、続柄が分かる戸籍のコピーの同封を求められることもあります。請求先の自治体サイトで必要書類を確認しましょう。
郵送請求の手数料はどう払いますか?
現金ではなく、郵便局(ゆうちょ銀行)で買える定額小為替で支払うのが一般的です。手数料は戸籍謄本が1通450円、除籍謄本・改製原戸籍が1通750円です。必要な通数が分からないときは、少し多めに同封しておくと不足による再送を防げます(余った分は返ってきます)。
戸籍は郵送請求してからどのくらいで届きますか?
役場での処理と往復の郵送を含めて、1〜2週間ほどが目安です。古い戸籍や通数が多い場合、書類に不備があった場合はさらに時間がかかります。急ぐときは早めに請求し、本籍地や定額小為替の金額に不備がないよう確認しましょう。
返信用封筒の切手はいくら貼ればよいですか?
戸籍は枚数が多いと重くなり、料金不足になりやすいので、やや多めに貼っておくと安心です。除籍謄本や原戸籍を複数請求する場合はとくに重くなります。心配なときは、不足分を受取人払いにできるか役場に確認するとよいでしょう。
郵送請求と広域交付はどちらがよいですか?
本人・配偶者・直系血族の戸籍で、自分が役場の窓口へ行けるなら、その場で受け取れる広域交付が早くて便利です。一方、兄弟姉妹の戸籍や、窓口へ行く時間が取れない場合、広域交付の対象外となる電算化されていない一部の古い戸籍がある場合は、郵送請求が向いています。状況に合わせて使い分けましょう。

AUTHOR

家系図マニアのプロフィール画像

家系図マニア

祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。