戸籍は何代前まで遡れる?最古は明治19年式・幕末まで辿れる理由

最終更新 by 家系図マニア
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戸籍は何代前まで遡れる?最古は明治19年式・幕末まで辿れる理由

家系図づくりや先祖調査を始めると、「戸籍はいったい何代前まで遡れるのだろう」と気になるものです。実は、戸籍でさかのぼれる範囲にははっきりした限界があり、その理由も決まっています。

結論から言えば、届くのは4〜5代前、幕末から明治初期に生まれた世代までです。請求できる最も古い戸籍が明治19年式であり、それより前の壬申戸籍(明治5年式)は現在も閲覧・交付が認められていないためです。つまり、どこまでさかのぼれるかは調べ方の工夫ではなく、制度の側で上限が決まっています。

戸籍で遡れる範囲の目安
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自分から直系をさかのぼると、戸籍では高祖父母(4代上)あたりまで届くことが多くあります。上の世代ほど古く、二重枠の故人として表しています。

戸籍は何代前まで遡れるか|目安は4〜5代・約150年前

結論からお伝えすると、戸籍で確実にたどれるのは4〜5代前まで、年代でいえばおよそ150〜200年前・江戸時代の末期に生まれた人までが目安です。取得できる最古の明治19年式戸籍は約140年前に作られた制度ですが、そこには制度開始時に存命だった先祖も記載されているため、生まれた年でみると150〜200年前の幕末ごろまでさかのぼれる、というわけです。

  • 多くの方が到達できる — 4代前の高祖父母(自分の祖父母の祖父母)の代
  • 運がよければ届く — 5代前(高祖父母のさらに親)やその上、6〜7代前。古い戸籍がよく残っていた場合
  • 年代の目安 — 幕末〜明治初期に生まれた先祖まで

ここでいう「代」は直系をさかのぼった世代の数です。高祖父母やその上の続柄の呼び方は、高祖父・高祖母とはでくわしく整理しています。

戸籍で取得できる最古は明治19年式|壬申戸籍が取れない理由

戸籍を何代前まで遡れるかを表す家系図の図解

戸籍にはいくつかの様式(バージョン)があり、現在取得できる最も古い戸籍は「明治19年式戸籍」です。これより一つ前に作られた明治5年式戸籍は、原則として取得できません。

戸籍の様式 作られた年 取得できるか
壬申戸籍(明治5年式) 1872年〜 取得不可(封印)
明治19年式戸籍 1886年〜 取得できる最古
明治31年式・大正4年式ほか 以降 取得できる

明治5年式戸籍は、作られた年の干支(えと)から「壬申戸籍(じんしんこせき)」と呼ばれます。この戸籍には、現在では不適切とされる身分などの記載が含まれていたため、1968年(昭和43年)の通達ですべて封印され、現在は誰も取得・閲覧できません。そのため、私たちが実際に取り寄せられる最も古い戸籍は明治19年式戸籍となります。

戸籍が遡れなくなる原因|廃棄・焼失と保存期間

明治19年式まで残っていれば150年ほど遡れますが、実際には途中で途切れてしまうこともあります。主な原因は次の3つです。

  • 保存期間の経過と廃棄 — 戸籍(除籍)の保存期間は、かつて50年・80年とされ、2010年(平成22年)の改正で150年に延長されました。延長前に期間を過ぎた古い戸籍は、すでに廃棄されていることがあります。
  • 戦災・災害による焼失 — 空襲や火災、震災などで役場の戸籍が焼失し、復元できていない地域があります。
  • 記録の欠落 — 古い手書きの戸籍では、転籍などの過程で一部がたどれなくなることもあります。

なお、古い戸籍の多くは在籍者が全員抜けた「除籍」になっています。除籍の写しの取り方は、除籍謄本とは?取り方・使い道でくわしく解説しています。

戸籍をさかのぼって家系図にする手順|家系図で一般的に使われる記法で作る

集めた戸籍は、新しいものから古いものへと順にさかのぼって読み解きます。

  1. 自分の現在の戸籍から始める — 自分が載っている戸籍を取得します。
  2. 一つ前の戸籍をたどる — 「従前戸籍(一つ前の本籍)」の記載を手がかりに、親、祖父母…とさかのぼって請求します。
  3. これ以上たどれなくなるまで繰り返す — 明治19年式に行き着くか、記録が途切れるまで続けます。

集めた戸籍を家系図に起こすときは、続柄を家系図で一般的に使われる関係線に置き換えます。親子は実線、配偶者(婚姻)は二重線、離婚は二重斜線、養子は破線で結び、亡くなった先祖は二重枠(故人)で表します。線の意味は家系図の記号・線の意味でも図解しています。

本サイトの家系図エディタなら、これらの記号や関係線を選ぶだけで引けます。さかのぼった先祖を世代順に並べていけば、和紙・免許状風のテンプレートで、何代にもわたる家系図を美しく仕上げられます。登録は不要で、ブラウザですぐに使えます。

戸籍を集めた後に家系図へ起こす流れは、戸籍から家系図を作る方法・調べ方でまとめています。

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戸籍が尽きたあとの調べ方

明治19年式戸籍まで届いたら、戸籍でたどれる道はそこで終わりです。その先を知りたい場合は、公的な証明書とは別の記録に移ります。

  • 菩提寺の過去帳 — 江戸時代の戒名や没年が残っていることがあります。閲覧はお寺の判断によるため、まずご相談から始めます。
  • 墓石の刻銘 — 建立年・没年・俗名が刻まれている場合があります。現地で自分の目で確認できる資料です。
  • 宗門人別改帳などの村の記録 — 自治体史や図書館の郷土資料室、県立文書館に残されていることがあります。

進め方は先祖の調べ方でくわしく扱っています。

なお、古い戸籍は今なら取れても、保存期間の満了でいずれ廃棄されることがあります。さかのぼりたい気持ちがあるなら、着手は早いほうが確実です。

よくある質問

戸籍は何代前まで遡れますか?
確実にたどれるのは4〜5代前まで(4代前が高祖父母の代)、年代でいえば約150〜200年前・幕末から明治初期に生まれた先祖までが目安です。古い戸籍がよく残っていれば、6〜7代前まで届くこともあります。
取得できる最も古い戸籍は何ですか?
現在取得できる最古の戸籍は「明治19年式戸籍」(1886年〜)です。これより前の明治5年式戸籍(壬申戸籍)は1968年の通達で封印され、現在は取得・閲覧できません。
壬申戸籍はなぜ取れないのですか?
明治5年式の壬申戸籍には、現在では不適切とされる身分などの記載が含まれていたため、1968年(昭和43年)の通達ですべて封印されました。そのため誰も取得・閲覧できなくなっています。
戸籍が途中で遡れなくなるのはなぜですか?
保存期間(かつて50年・80年、現在は150年)を過ぎて廃棄された、戦災や災害で焼失した、古い手書き戸籍で記録が欠落した、などが主な原因です。早めに請求するほど、残っている可能性が高くなります。
戸籍より前の先祖は調べられますか?
戸籍は明治初期からの制度のため、それ以前は戸籍ではたどれません。寺の過去帳やお墓、古い家系資料、言い伝えなど、戸籍以外の手がかりで調べることになります。

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家系図マニア

祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。