【図解】家系図の記号・線の意味|□△二重線・破線のルール
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この記事で分かること
- 家系図は「人物の記号」と「関係の線」の2つでできている
- 男性・女性・故人を表す記号(□・△・○・二重枠)の意味と注意点
- 親子・配偶者・離婚・養子を表す4種の関係線の意味
- 二重線・二重斜線・破線(点線)がそれぞれ何を示すか
- 記号と線をまとめて確認できる早見表
- 家系図とジェノグラムで同じ線の意味が変わる点と、ケース別の描き方
家系図を読んだり書いたりするとき、まず戸惑うのが「□や△といった記号」と「二重線や破線といった線」の意味です。記号や線には一つひとつ意味があり、ルールを知っていれば、複雑な家族関係も正確に読み取れます。
覚える量はそれほど多くありません。人物を表す記号は男性・女性・故人の3種類、関係を表す線は親子・配偶者・離婚・養子の4種類。合わせて7つです。しかも記号のほうは分野によって使い分けがあり、家系図では□や○より、名前を四角で囲む書き方が広く使われています。厳密に覚えるべきなのは、線のほうです。
家系図の記号・線の意味|全体像を最初に押さえる
家系図は、大きく分けて次の2つの要素でできています。
- 人物を表す記号 — 四角や丸などの形で「性別」を、二重枠で「故人」を表します。
- 関係を表す線 — 実線・二重線・破線などで「親子」「夫婦」「養子」といったつながりを表します。
つまり「記号=その人がどんな人か」、「線=人と人がどうつながっているか」を示す、と覚えておくと迷いません。
家系図の人物記号の意味|男性・女性・故人(□△○・二重枠)

人物を表す記号は、形で性別を、枠で生死を表すのが基本です。もっとも広く使われているのは、男性を四角(□)、女性を丸(○)で表す方法です。
| 記号 | 表すもの | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| □(四角) | 男性 | 男性は四角で表すのが最も一般的です |
| ○(丸) | 女性 | 女性は丸で表します |
| △(三角) | 注意が必要 | 出典により「女性」「性別不詳」など意味が異なります |
| 二重枠 | 故人 | 枠を二重にして、すでに亡くなった方を区別します |
△(三角)の記号は意味が分かれるので注意
家系図の記号として△(三角)を見かけることがありますが、△が何を表すかは資料によって異なります。文化人類学などの学術的な親族図では男性を△・女性を○とする流儀がある一方、女性を△で表す古い例もあり、医療系の家系図(ジェノグラム)では性別不明や流産・死産を△で示す場合もあります。同じ△でも分野によって意味が逆になることがある、というわけです。
意味が一つに定まらないため、△を使うときは図の隅に「△=女性」などの凡例(はんれい)を添えると、読み手が迷いません。性別を表すだけなら、誤解の少ない「男性=□、女性=○」をおすすめします。医療・看護で使うジェノグラムの記号はジェノグラムの書き方で別にまとめています。
故人は「二重枠」で表す
すでに亡くなった方(故人)は、人物の枠を二重にして区別するのが一般的です。生年・没年が分かる場合は「1928–2009」のように添えると、ひと目で故人と分かります。没年の書き方や享年の扱いは故人の家系図の書き方で、名前・生没年の配置は名前・生没年の入れ方でくわしく解説しています。
家系図の関係線の意味|親子・配偶者・離婚・養子
家系図でいちばん意味を取り違えやすいのが、人物どうしを結ぶ関係線です。本サイトでは、関係ごとに線を描き分けることをおすすめしています。線の意味が統一されていれば、複雑な家族関係も正確に伝わります。
| 関係 | 線の種類 | 線が表す意味 |
|---|---|---|
| 親子 | 実線 | 血のつながった親子であることを示します |
| 配偶者(婚姻) | 二重線 | 正式に婚姻した夫婦であることを示します |
| 離婚(元配偶者) | 二重斜線 | 婚姻が解消された(元夫婦)ことを示します |
| 養子 | 破線(点線) | 養子縁組による親子で、実親子と区別します |
親子は「実線」
親子関係は実線で表します。夫婦を結ぶ配偶者線の中点から、子へ向けて縦の実線を下ろすのが基本です。子が複数いる場合は、いったん横線でまとめてから各人へ下ろすと、線が交差せずに整います。実線は「血のつながった親子」を表す、もっとも基本の線です。
配偶者(婚姻)は「二重線」
婚姻関係にある夫婦は、横に並べて二重線で結びます。二重線は「正式な婚姻」を表す印です。一本の実線ではなく二本一組にすることで、親子の線(実線)と見分けがつき、夫婦であることが明確になります。
離婚は「二重斜線」
離婚した元配偶者との関係は、配偶者の二重線に斜線を重ねた二重斜線で示します。線を消してしまうと「もともと関係がなかった」ことになってしまうため、線は残したうえで斜線を引き、「婚姻が解消された」ことを表すのがポイントです。再婚した場合は、新しい配偶者を別の二重線で結びます。前妻・後妻それぞれの子をどう並べるかは離婚・再婚の家系図の書き方と前妻・後妻・複数婚の書き方で図解しています。
養子は「破線(点線)」
養子縁組による親子は、実の親子(実線)と区別して破線(点線)で結びます。これにより、血縁の親子か、養子縁組による親子かが、線を見ただけで分かります。相続などで関係を正確に伝えたい場面ほど、この描き分けが効いてきます。養子が実親とも縁を保つ普通養子と、実親との関係が終了する特別養子の描き分けは養子の家系図の書き方にまとめました。
養子・離婚など個別のケースのくわしい描き方は、家系図の書き方完全ガイドでも図解しています。あわせてご覧ください。
家系図とジェノグラムで「同じ線」の意味が変わる
家系図の記号を調べると、医療・看護・福祉で使うジェノグラムの解説が一緒に出てきます。人物記号(男性□・女性○)はほぼ共通ですが、線の意味は分野で違います。ジェノグラムの解説を見て家系図を描くと、二重線の意味を取り違えるので注意してください。
| 線 | 家系図(本記事) | ジェノグラム(医療・看護) |
|---|---|---|
| 二重線 | 配偶者(婚姻) | 「親密な関係」を表す感情関係線 |
| 一本の実線 | 親子 | 婚姻・同居(配偶者線は一本線) |
| 破線(点線) | 養子 | 養子、または「疎遠な関係」 |
| 斜線 | 離婚(二重斜線) | 別居は斜線1本、離婚は斜線2本 |
| ギザギザ線 | 使わない | 「対立・葛藤」を表す |
ジェノグラムは「家族の関係の質」を記録する道具なので、線の種類が家系図より多く、二重線を婚姻には使いません。逆に、家族の歴史を記録する家系図では、感情関係の線は使わず、血縁・婚姻・養子の3種の事実だけを線で表します。目的が違う図なので、どちらの流儀で描くかを最初に決め、混ぜないことが大切です。
家系図の記号・線の応用|ケース別の描き方
基本の7つを押さえたら、実際の家族で出てくる次のケースは、線の組み合わせで表します。それぞれの描き方は個別記事に分けてあります。
- 双子・多胎児 — 親子線を1点から枝分かれさせて描きます。一卵性はその枝を横線でつなぎます。→ 双子・多胎児の書き方
- 認知・非嫡出子 — 婚姻線(二重線)を引かず、父と子を親子線で直接結びます。→ 認知・非嫡出子の書き方
- 兄弟姉妹の並び順 — 記号ではなく位置で表します。年長者を右に置くのが伝統的な並べ方です。→ 兄弟姉妹の並べ方・順番
- 縦書きの家系図 — 線の意味は同じですが、親子線が横、兄弟が上下に並ぶため、線の向きが変わります。→ 縦書き・縦組みレイアウト
描いた家系図を読み解く側の視点は、家系図の見方・読み方で世代・続柄のたどり方から説明しています。
家系図の記号・線の意味一覧|早見表でまとめて確認
ここまでの記号と線を、一枚の早見表にまとめます。書くときに迷ったら、ここを見返してください。
| 分類 | 記号・線 | 意味 |
|---|---|---|
| 人物 | □(四角) | 男性 |
| 人物 | ○(丸) | 女性 |
| 人物 | △(三角) | 分野で意味が異なる(凡例を添える) |
| 人物 | 二重枠 | 故人(亡くなった方) |
| 関係線 | 実線 | 親子(血縁) |
| 関係線 | 二重線 | 配偶者(婚姻) |
| 関係線 | 二重斜線 | 離婚(元配偶者) |
| 関係線 | 破線(点線) | 養子 |
人物には、記号のなかに「名前」を記し、必要に応じて「続柄」「生年・没年」を添えます。続柄は「いとこ」「はとこ」「親等」など呼び方で迷いがちなので、家系図で分かる親族の呼び方・続柄一覧の早見表もあわせて活用してください。
家系図の記号・線をきれいに引く方法
手書きでも家系図は作れますが、人数が増えると、二重線や破線をまっすぐ引き直すのは骨が折れます。オンラインの作成ツールを使えば、記号や線をあとから自由に直せて、印刷や共有もかんたんです。
本サイトの家系図エディタは、ここで解説した関係線(実線・二重線・二重斜線・破線)と人物記号(男性・女性・故人)を、そのまま選んで引けるよう作られています。記号や線の意味を一つずつ覚えていなくても、選ぶだけで正しい記法の家系図に仕上がります。
和紙・免許状風のテンプレートも用意していますので、仏壇に飾れる本格的な仕上がりにできます。登録は不要で、ブラウザですぐに使えます。
線種ごとに実際に引いた図は関係線の記法サンプルに並べてあります。二重線と二重斜線の違いのように、文章では掴みにくいところは図を動かして確かめるのが早道です。
家系図の記号・線の意味まとめ|記号は性別と生死、線は4種
家系図の記号・線の意味は、次の要点を押さえれば迷いません。
- 記号は形で性別、枠で生死を表す — 男性は□、女性は○、故人は二重枠が基本
- △は意味が分かれるので凡例を添える — 性別を表すなら□・○が無難
- 関係線は4種を描き分ける — 親子は実線、配偶者は二重線、離婚は二重斜線、養子は破線
- 二重線・斜線・破線には理由がある — 線を消さずに「解消」や「養子」を示すのがルール
- ジェノグラムとは線の意味が違う — 二重線が「婚姻」か「親密」かは図の種類で変わる
記号と線の意味さえ分かれば、家系図は「誰が・どうつながっているか」が一目で読み取れる記録になります。まずは身近な家族から、正しい記法で描き始めてみてください。
よくある質問
Q家系図で男性と女性はどの記号で表しますか?
Q家系図の二重線は何を意味しますか?
Q家系図の点線(破線)はどんな意味ですか?
Q亡くなった人は家系図でどう表しますか?
Q離婚した相手は家系図から消していいですか?
Q家系図とジェノグラムの記号は同じですか?
AUTHOR
家系図マニア
祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。