家系図の書き方完全ガイド|記号・線のルールと作り方を図解

この記事で分かること
- 家系図を書き始める前に決めておく3つのこと
- 人物の並べ方と関係線の基本ルール
- 親子・配偶者・離婚・養子の線の引き分け(標準的な記法)
- 戸籍から家系図を起こす手順
- 家系図テンプレート・作成ツールできれいに仕上げる方法
家系図は、ご先祖をたどり、家族のつながりを一枚にまとめる記録です。いざ書こうとすると「人物をどう並べるのか」「夫婦や養子はどんな線で結ぶのか」と、手が止まってしまう方は少なくありません。
つまずく場所はほとんど決まっていて、原因は線の引き分けにあります。親子は実線、夫婦は二重線、離婚は二重斜線、養子は破線。この4本を区別して引くだけで、養子や再婚を含む家族でも、読んだ人が関係を取り違えなくなります。逆にすべて実線でつないでしまうと、実の親子と養親子の区別がつかず、あとから見た人には読み解けない図になります。
目次
家系図の書き方|まず決める3つのこと(目的・範囲・方向)
書き始める前に方針を決めておくと、途中で全体が破綻せずに済みます。決めておきたいのは次の3点です。
- 目的 — 仏壇に飾る、相続の整理、ルーツ調べなど。目的で必要な範囲が変わります。
- 範囲(どこまで載せるか) — 自分を起点に何代さかのぼるか、傍系(兄弟姉妹やその子)をどこまで含めるかを決めます。
- 方向(縦書き/横書き) — 上から下へ世代を重ねる縦型が一般的です。横書きは横長の用紙や画面に向きます。
家系図の書き方の基本ルール|人物の並べ方
家系図が読みやすいかどうかは、人物の並べ方でほぼ決まります。次の3つを守るだけで、ぐっと見やすくなります。
- 世代を横一列にそろえる — 同じ世代(祖父母/父母/自分)は同じ高さに並べます。世代がそろっていないと、親子関係が一目で追えません。
- 年長者を右に置く — 兄弟姉妹は、生まれた順に右から左へ並べるのが伝統的な書き方です。
- 夫婦は横に並べて結ぶ — 配偶者どうしは隣り合わせに置き、横線で結びます。その中間から子へ線を下ろします。
人物には、最低限「名前」を記し、必要に応じて「続柄」「生年・没年」を添えます。すでに亡くなった方(故人)は、枠を二重にするなどして区別すると、ひと目で分かります。
家系図の関係線の書き方|親子・配偶者・離婚・養子
家系図でいちばん迷うのが、関係を表す線の種類です。本サイトでは、関係ごとに線を描き分けることをおすすめしています。線の意味が統一されていれば、複雑な家族関係も正確に読み取れます。
| 関係 | 線の種類 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 親子 | 実線 | 夫婦を結ぶ線の中点から、子へ向けて下ろします |
| 配偶者(婚姻) | 二重線 | 夫婦を横に並べ、二重の横線で結びます |
| 離婚(元配偶者) | 二重斜線 | 配偶者の二重線に斜線を重ね、離婚を示します |
| 養子 | 破線 | 実の親子(実線)と区別するため、破線で結びます |
親子は「実線」
親子関係は実線で表します。夫婦を結ぶ配偶者線の中点から、子に向かって縦の実線を下ろすのが基本です。子が複数いる場合は、いったん横線でまとめてから各人へ下ろすと整います。
配偶者(婚姻)は「二重線」
婚姻関係にある夫婦は、横に並べて二重線で結びます。二重線は「正式な婚姻」を表す印です。
離婚は「二重斜線」
離婚した元配偶者との関係は、配偶者の二重線に斜線を重ねた二重斜線で示します。線を消してしまうと「もともと関係がなかった」ことになってしまうため、線は残したうえで斜線で「解消された」ことを表すのがポイントです。再婚した場合は、新しい配偶者を別の二重線で結びます。
養子は「破線」
養子縁組による親子は、実の親子(実線)と区別して破線で結びます。これにより、血縁の親子か、養子縁組による親子かが、線を見ただけで分かります。
家系図の人物の書き方|名前・続柄・生没年
各人物の枠には、次の情報を記します。すべてを入れる必要はなく、目的に応じて選びます。
- 名前 — フルネーム。旧姓がある場合は併記すると分かりやすくなります。
- 続柄(つづきがら) — 起点となる人物(自分など)から見た関係。「祖父」「伯母」「いとこ」など。
- 生年・没年 — 分かる範囲で。没年のある方は故人として、枠を二重にするなどで区別します。
続柄は、いざ書こうとすると「いとこ」「はとこ」「親等」など、呼び方や数え方で迷いがちです。続柄・呼び方は家系図で分かる親族の呼び方・続柄一覧で、早見表と親等の数え方をあわせて詳しく解説しています。
戸籍を使った家系図の作り方|情報を起こす手順
正確な家系図を作るうえで、もっとも頼りになる資料が戸籍です。2024年3月からは戸籍の広域交付制度が始まり、本籍地が遠方でも、最寄りの市区町村の窓口で戸籍をまとめて請求できるようになりました。直系の尊属(親・祖父母など)・卑属(子・孫など)の戸籍も対象です。
ただし、兄弟姉妹や伯父・伯母といった傍系の戸籍は広域交付の対象外で、その本籍地の役所に請求する必要があります。傍系まで広げたい場合は、この点に注意してください。
- どこまでさかのぼるかを決め、自分の戸籍を起点に、直系の戸籍を請求します。広域交付なら最寄りの窓口でまとめて取得できます。
- 戸籍から、名前・続柄・生年月日・婚姻や養子縁組の事実を読み取り、人物ごとに整理します。古い戸籍は手書き・旧字のため、読み解きにコツが要ります。
- 世代をそろえて人物を配置し、親子(実線)・配偶者(二重線)・離婚(二重斜線)・養子(破線)の線で結びます。
- テンプレートやツールで体裁を整え、印刷や共有用に書き出します。
戸籍の集め方や読み解き方は奥が深いため、戸籍・調査の詳しい手順は別の記事で解説していきます。
家系図テンプレート・作成ツールできれいに仕上げる
手書きでも家系図は作れますが、人数が増えると線の引き直しが大変です。テンプレートやオンラインツールを使えば、配置や線をあとから自由に直せて、印刷や共有もかんたんです。
本サイトの家系図エディタは、ここまで解説した関係線(実線・二重線・二重斜線・破線)をそのまま選んで引けるよう作られています。和紙・免許状風のテンプレートも用意していますので、仏壇に飾れる本格的な仕上がりにできます。登録は不要です。
それぞれの線が実際にどう見えるかは、関係線の記法サンプルで親子・配偶者・離婚・養子・婿養子・故人の6パターンを見比べられます。
家系図を描くときに押さえる3つの原則
細かな作法はいろいろありますが、迷ったときに立ち返るのは次の3点です。
- 世代の高さをそろえる — 同じ世代を同じ高さに並べ、夫婦は横並びにします。高さがずれると、親子と兄弟の見分けがつかなくなります。
- 4本の線を引き分ける — 親子は実線、配偶者は二重線、離婚は二重斜線、養子は破線。ここだけは崩さないでください。
- 分かる範囲で止める — 推測で線をつながないことです。不確かな部分は空欄のまま残し、戸籍で確認できたら書き足します。
まずは身近な3代から始めて、たどれた分だけ上へ伸ばしていくのが、いちばん続く進め方です。
家系図づくりで次に読む記事
家系図の基本を押さえたら、目的に近い作り方へ進むと迷いにくくなります。
- 初めて作る方は、自分の家系図を作ってみようで全体の流れを確認できます。
- テンプレートから始めたい方は、家系図テンプレートをエクセルで無料ダウンロードや家系図の見本・フォーマット・雛形が参考になります。
- パソコンや表計算で作りたい方は、家系図をワード・パワーポイントで作る方法・家系図をスプレッドシートで作る方法・家系図のフリーソフト比較もあわせてご覧ください。
- 自動作成ツールを探している方は、家系図ジェネレーターとはで仕組みと選び方を整理しています。
- 複雑な関係を描く場合は、双子・多胎児の書き方・認知・非嫡出子の書き方・前妻・後妻・複数婚の書き方も確認しておくと安心です。
- 医療・遺伝の文脈で使う場合は、遺伝・保因者の家系図で医療系の記号を解説しています。
分からない世代に行き当たったら、戸籍に戻ります。広域交付を使えば最寄りの窓口で直系をまとめて請求できるため、以前よりずっと少ない手間で上の世代を埋められます。
よくある質問
家系図は縦書きと横書きのどちらが正しいですか?
養子と実子は線で区別する必要がありますか?
離婚した元配偶者は家系図に載せますか?
家系図を作るのに戸籍は必ず必要ですか?
AUTHOR
家系図マニア
祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。