住民票の除票とは?戸籍の附票の除票との違い・取り方・相続での使い道

最終更新 by 家系図マニア
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住民票の除票とは?戸籍の附票の除票との違い・取り方・相続での使い道

相続登記の相談窓口で「住民票の除票を用意してください」と言われ、戸籍とは違う書類だと知って戸惑う方は少なくありません。さらに「戸籍の附票の除票」との違いまで聞かれると、なおさら混乱してしまいます。住民票の除票とは、転出や死亡などで住民登録から抜けた人の住民票の写しで、亡くなった方の最後の住所を証明する書類です。

相続で住民票の除票が必要になる家族の例
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亡くなった父(被相続人)の最後の住所を証明するのが住民票の除票です。不動産の名義変更などで、登記簿上の住所と戸籍上の本籍・氏名を結びつけ、同一人物だと確認するために使います。父は故人として二重枠で表し、子へは実線でつながります。

住民票の除票とは|住民登録から抜けた人の記録

住民票の除票とは、転出や死亡などで住民登録から抜けた人の、住民票の写しです。住民票は今その市区町村に住んでいる人の記録ですが、引っ越し(転出)や死亡で住民登録から外れると、その人の住民票は「除票」として別に保存されます。

除票には、その人の氏名・生年月日・住所のほか、「いつ・どこへ転出したか」「いつ亡くなったか」といった、住民登録から抜けた理由と日付が記録されています。そのため、亡くなった方が最後に住んでいた住所を証明する資料として使われます。

住民票の除票と戸籍の附票の除票の違い

住民票の除票と戸籍の附票の除票の違いを示す図解

「除票」とよく似た書類に戸籍の附票(ふひょう)の除票があります。どちらも住所をたどる書類ですが、もとになる台帳が違います。

項目 住民票の除票 戸籍の附票の除票
もとの台帳 住民基本台帳(住民票) 戸籍
分かること 住民登録から抜けたときの住所 その戸籍にいた間の住所の移り変わり
取る場所 住所地(住んでいた市区町村) 本籍地(戸籍のある市区町村)

ざっくり言えば、住民票の除票は「最後の住所」、戸籍の附票の除票は「その戸籍にいた間の住所の履歴」が分かる書類です。戸籍の附票は戸籍とセットになっており、戸籍が転籍や改製で閉じられると、その附票も「除票」になります。住所の移り変わりを追いたいときは、戸籍の附票(除票)が役立ちます。くわしくは戸籍の附票とはをご覧ください。

住民票の除票の保存期間|5年から150年に延長

住民票の除票は、以前は保存期間が5年しかなく、亡くなってから時間がたつと取れなくなることがありました。しかし2019年6月の制度改正で、保存期間が150年に延長されました。戸籍の附票の除票も同じく150年に延長されています。

住民票の除票が相続で必要になる場面

住民票の除票は、主に相続の手続きで必要になります。代表的な場面を見ていきます。

  • 不動産の名義変更(相続登記) — 亡くなった方が不動産を持っていた場合、登記簿上の住所と戸籍の本籍をつなぐために、最後の住所を証明する住民票の除票(本籍の記載入り)を求められることがあります。
  • 被相続人の最後の住所の証明 — 相続の手続き全般で、亡くなった方がどこに住んでいたかを示す資料として使われます。
  • 金融機関での手続き — 預貯金の相続などで、本人の同一性を確認するために提出を求められる場合があります。

住民票の除票の取り方|窓口・郵送と手数料

住民票の除票は、その人が住民登録していた(住所地の)市区町村役場で取得します。

方法 1
窓口で請求する
  • 最後に住んでいた市区町村役場の窓口で請求します。本人確認書類が必要です。相続人が亡くなった方の除票を取る場合は、続柄が分かる戸籍など、関係を示す資料を求められることがあります。
方法 2
郵送で請求する
  • 遠方の場合は、請求書・本人確認書類の写し・手数料分の定額小為替・返信用封筒を同封して郵送請求できます。相続のためであることを請求理由に書きます。

手数料は1通300円前後が目安です(金額は市区町村によって異なります)。亡くなった方の除票を相続人が請求する場合は、自分が相続人であることを示す戸籍などが必要になることがあるため、事前に役場へ確認しておくと安心です。

住民票の除票と家系図づくり|先祖の足どりをたどる

住民票の除票や戸籍の附票の除票は、相続だけでなく家系図づくりでも役立ちます。戸籍が「誰と誰がどうつながっているか(血縁・婚姻)」を示すのに対し、除票や附票は「その人がどこに住んでいたか」を教えてくれます。

先祖がいつどこに住み、どこへ移っていったか――住所の移り変わりが分かると、家系図に「物語」が加わります。本籍をたどる戸籍と、住所をたどる除票・附票を組み合わせると、先祖の暮らしがより立体的に見えてきます。

集めた戸籍や除票をもとに家系図を作るときは、続柄を家系図で一般的に使われる関係線に置き換えます。親子は実線、配偶者(婚姻)は二重線、養子は破線で結び、亡くなった方は二重枠(故人)で表します。線の意味は家系図の記号・線の意味を、戸籍の読み解き方は家系図の見方・読み方を参考にしてください。

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住民票の除票を取る前に確認すること

除票を請求する前に、次の点を確認しておくとスムーズです。

  • 必要なのは「最後の住所」(住民票の除票)か「住所の履歴」(戸籍の附票の除票)か、目的に合った書類を選べているか
  • 相続登記など本籍とのつなぎが必要な手続きでは、請求時に「本籍の記載を入れてください」と伝えられるか
  • 亡くなった時期が古い場合、2019年6月の改正より前に保存期間(当時5年)が過ぎて廃棄されていないか、事前に役場へ確認したか
  • 相続人として請求する場合、続柄が分かる戸籍など関係を示す資料を準備できているか

これらを事前に整理しておけば、窓口や郵送でのやり取りが一度で済みやすくなります。

よくある質問

住民票の除票とは何ですか?
転出(引っ越し)や死亡などで住民登録から抜けた人の、住民票の写しです。氏名・生年月日・住所に加えて、いつ・どこへ転出したか、いつ亡くなったかが記録されています。相続では、亡くなった方の最後の住所を証明する資料として使われます。
住民票の除票と戸籍の附票の除票はどう違いますか?
住民票の除票は住民基本台帳(住民票)がもとで、住民登録から抜けたときの住所が分かります。戸籍の附票の除票は戸籍がもとで、その戸籍にいた間の住所の移り変わりが分かります。最後の住所を知りたいなら住民票の除票、住所の履歴をたどりたいなら戸籍の附票の除票が向いています。
住民票の除票はいつまで取れますか?
2019年6月の制度改正で、保存期間が5年から150年に延長されました。そのため、近年のものは長く取得できます。ただし、改正前に保存期間(当時5年)を過ぎて廃棄された古い除票は残っていないことがあります。古い時期のものが必要なときは、まず役場に保存の有無を確認しましょう。
住民票の除票はどこで取れますか?取り方は?
その人が住民登録していた(最後に住んでいた)市区町村役場で取得します。窓口または郵送で請求でき、手数料は1通300円前後が目安です。亡くなった方の除票を相続人が取る場合は、続柄が分かる戸籍など関係を示す資料を求められることがあります。
相続登記で住民票の除票はなぜ必要ですか?
相続登記では、登記簿に記録された亡くなった方の住所と、戸籍に記録された本籍を結びつけて、同一人物であることを確認する必要があります。そのため、本籍の記載入りの住民票の除票を求められることがあります。除票を取るときに『本籍の記載を入れてください』と伝えるとスムーズです。

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家系図マニア

祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。