自分の家系図を作ってみよう|初めてでも分かる作り方4ステップ

この記事で分かること
- 自分の家系図を作る前に決めておきたい「目的」と「範囲」
- 情報集めから清書までの、家系図づくり4ステップ
- 戸籍と聞き取りで、家系図に必要な情報を集めるコツ
- 記号と関係線を使って、家系図をきれいに仕上げる方法
「自分の家系図を作ってみたい」——終活や相続の準備で、あるいは子どもや孫に家のルーツを伝えるために、そう思い立つ方が増えています。とはいえ、いざ始めようとすると「何から手をつければいいのか」「どこまでさかのぼればいいのか」と迷ってしまうものです。
最初にやるべきことは、資料を集めることではありません。どこまで載せるかを決めることです。範囲を決めずに始めると、いとこの配偶者まで書き込むことになって収まらなくなります。終活として家族に渡すなら三世代、相続の整理なら相続人になりうる人の範囲、ルーツを知りたいなら直系だけ。目的が決まれば、集める資料も自然に絞られます。
目次
自分の家系図を作る前に|目的と範囲を決める
家系図づくりで最初につまずきやすいのが、「どこまで載せるか」です。先に目的を決めておくと、集める情報の範囲が自然と定まります。
| 目的 | 主に載せる範囲 | 集め方の中心 |
|---|---|---|
| 終活・家族へ残す | 自分・子・孫と、祖父母まで | 聞き取り中心 |
| 相続の関係整理 | 被相続人と相続人 | 戸籍中心 |
| ルーツ探し | できるだけ上の代へ | 戸籍をさかのぼる |
目的と範囲が決まったら、いよいよ家系図づくりの実作業に入ります。
自分の家系図の作り方|情報集めから清書までの4ステップ

自分の家系図は、次の4ステップで作れます。まずは全体の流れをつかんでおきましょう。
- 目的と範囲を決める — 何のために、どこまで載せるかを決める
- 情報を集める — 戸籍と家族への聞き取りで、人物と続柄を集める
- 下書きする — 人物を並べ、関係線で結んで全体の形を作る
- 清書する — 記号と線を整え、印刷・共有できる形に仕上げる
下書きの段階では、次のような三世代の見本をイメージすると分かりやすいでしょう。縦の実線は実の親子、横の二重線は夫婦のつながりを表します。
この見本の「祖父・祖母・父・母・本人」を、実際のご家族の名前に置きかえるだけでも、立派な家系図の下書きになります。
自分の家系図に必要な情報の集め方|戸籍と聞き取り
家系図づくりでいちばん時間がかかるのが、情報集めです。情報源は大きく「戸籍」と「家族への聞き取り」の二つに分けられます。
- 家族への聞き取り — 祖父母や親せきから、名前・続柄・生没年などを聞き取ります。古い写真やお墓、位牌も手がかりになります。
- 戸籍を取り寄せる — 役所で戸籍を取れば、名前や続柄、生年月日を正確に確認できます。さかのぼって取り寄せれば、会ったことのない先祖までたどれます。
集めた情報は、「名前・続柄・生年・没年」を一人ずつメモにまとめておくと、次の下書きがスムーズになります。
自分の家系図をきれいに仕上げる方法|記号と関係線
情報が集まったら、いよいよ清書です。家系図を見やすく仕上げるコツは、記号と関係線を正しく使い分けることです。本サイトでは、系統図で広く使われる標準的な記法に沿って、次のように線を使い分けることをおすすめしています。
| 関係 | 線の種類 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 親子(実子) | 実線 | 夫婦を結ぶ線の中点から、子へ下ろします |
| 配偶者(婚姻) | 二重線 | 夫婦を横に並べ、二重の横線で結びます |
| 離婚(元配偶者) | 二重斜線 | 配偶者の二重線に斜線を重ね、離婚を示します |
| 養子 | 破線 | 実の親子(実線)と区別するため、破線で結びます |
人物の記号にも決まりがあります。一般に、男性は四角、女性は丸で表し、亡くなった方は二重枠にして故人と分かるようにします。記号の使い方は家系図の記号一覧で、線の引き方をふくめた全体の書き方は家系図の書き方完全ガイドでくわしく図解しています。
仕上げ方には、手書きと、パソコンやスマホのツールを使う方法があります。手書きの味わいも魅力ですが、人物が増えると線の引き直しが大変です。じっくり手で描きたい方は家系図を手書きで作る方法、ひな形から始めたい方は無料で使える家系図テンプレートが参考になります。
オンラインの家系図ツールを使えば、配置や線をあとから自由に直せて、印刷や共有もかんたんです。本サイトの家系図エディタは、ここで紹介した記号(男女・故人)と関係線(実線・二重線・二重斜線・破線)をそのまま選んで作れるように作られています。和紙・免許状風のテンプレートも用意していますので、終活や記念の一枚にもぴったりです。登録は不要で、作った家系図はPDFや画像で書き出せます。
一枚描けたあとにできること
三世代の家系図が一枚できたら、そこからは好きな方向へ広げられます。
- 上へ伸ばす — 戸籍を請求して、曽祖父母・高祖父母へさかのぼります。広域交付を使えば、最寄りの窓口で直系をまとめて請求できます。
- 横へ広げる — 兄弟姉妹やその子まで入れると、親族の集まりで配りやすい図になります。
- 記録として仕上げる — 生没年や続柄を書き足し、印刷して残します。仏壇に置く、額に入れる、といった形にする方もいます。
- 家族に見せて直してもらう — いちばん抜けが見つかるのがこの方法です。年長の親族に見せると、覚えている名前が出てきます。
完璧を目指さないことが、いちばんの近道です。空欄のある家系図は失敗ではなく、次に何を調べればよいかを示してくれる下書きです。歴史上の家系図を眺めて参考にしたい方は、戦国武将の家系図まとめもどうぞ。
よくある質問
家系図は何代前まで作れますか?
家系図づくりに戸籍は必ず必要ですか?
自分で作る家系図に決まった書き方はありますか?
パソコンが苦手でも家系図は作れますか?
AUTHOR
家系図マニア
祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。