戸籍謄本の取り方|窓口・郵送・コンビニ・広域交付の方法を解説

この記事で分かること
- 戸籍謄本の取り方|4つの方法と手数料の早見表
- 窓口での取り方(本籍地・広域交付)
- 郵送での取り方(定額小為替・必要書類)
- コンビニでの取り方(マイナンバーカード・事前申請)
- 戸籍謄本の取り方で間違えやすいポイント
「戸籍謄本が必要になったけれど、本籍地が遠くてどう取ればいいの?」「コンビニでも取れるって本当?」——戸籍謄本の取り方には、窓口・郵送・コンビニ・広域交付の4つがあり、本籍地が近いか、急いでいるかで選ぶ方法が変わります。それぞれの手順と注意点を知っておけば、迷わず取得できます。
手数料は、取り方ではなく証明書の種類で決まります。現在の戸籍謄本は1通450円、除籍謄本や改製原戸籍は1通750円が目安です。変わるのは受け取るまでの時間で、窓口ならその場、郵送は往復で1週間前後、コンビニ交付は本籍地が住所と違う場合に事前の利用登録申請で3〜5開庁日かかります。
目次
戸籍謄本の取り方とは|4つの方法と手数料
戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)は、本籍地の市区町村が発行する証明書です。取り方には、大きく窓口・郵送・コンビニ・広域交付の4つがあります。
| 取り方 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 窓口 | 本籍地の役所で直接取得 | 本籍地が近い人 |
| 郵送 | 本籍地へ郵送で請求 | 本籍地が遠い人 |
| コンビニ | マイナンバーカードで取得 | カードを持っている人 |
| 広域交付 | 最寄りの窓口で取得 | 本籍地が遠く急ぐ人 |
手数料は、基本的に証明書の種類で決まります。現在の戸籍謄本は1通450円、除籍謄本・改製原戸籍は1通750円が目安です(コンビニ交付では自治体により窓口より安く設定されていることがあります)。
| 証明書の種類 | 手数料の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 戸籍謄本(全部事項証明) | 450円 | 現在の戸籍 |
| 除籍謄本 | 750円 | 全員が抜けた戸籍 |
| 改製原戸籍 | 750円 | 法改正前の戸籍 |
取得した戸籍謄本は、各種手続きの証明だけでなく、家系図づくりの一次資料にもなります。戸籍から家系図を作る流れは戸籍から家系図を作る方法|調べ方と戸籍の集め方で解説しています。
窓口での戸籍謄本の取り方|本籍地・広域交付

最も基本的なのが、役所の窓口での取得です。本籍地の市区町村窓口に出向き、その場で受け取れます。
- 本籍地の市区町村役所の窓口で請求する
- 顔写真付きの本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)を持参する
- 交付請求書に必要事項を記入し、手数料を支払う
本籍地が遠い場合は、2024年(令和6年)3月に始まった広域交付が便利です。最寄りの市区町村窓口で、本籍地が遠方でも戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍をまとめて請求できます。
郵送での戸籍謄本の取り方|定額小為替と必要書類
本籍地が遠く窓口に行けない場合は、郵送での請求ができます。本籍地の市区町村役所へ、必要書類を郵送して取り寄せます。
郵送請求に必要なものは、次の4点です。
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| 戸籍交付請求書 | 役所のサイトからダウンロードできる |
| 本人確認書類のコピー | 運転免許証・マイナンバーカードなど |
| 定額小為替 | 手数料分を郵便局で購入 |
| 返信用封筒 | 切手を貼り宛名を記入 |
手数料は、現金ではなく定額小為替(ていがくこがわせ)で支払うのが一般的です。郵便局で必要額分を購入し、請求書と一緒に同封します。定額小為替には何も記入せず無記入のまま同封するのが役所の一般的なルールで、購入時には1枚につき発行手数料(200円)が別途かかります。返信用封筒に切手を貼って同封すれば、戸籍謄本が郵送で届きます。往復の郵送と役所での処理に日数がかかるため、余裕をもって請求しましょう。
コンビニでの戸籍謄本の取り方|マイナンバーカードと事前申請
マイナンバーカードを持っていれば、コンビニのマルチコピー機で戸籍謄本を取得できます(本籍地がコンビニ交付に対応している場合)。窓口より手数料が安いこともあり、開庁時間外でも取得できるのが利点です。
- マイナンバーカード(通知カードは不可)が必要
- コンビニのマルチコピー機で操作する
- 暗証番号(利用者証明用)を入力する
注意したいのが、本籍地と現住所が異なる場合です。この場合、コンビニで戸籍謄本を取るには事前の利用登録申請が必要で、登録完了まで通常3〜5開庁日ほど(自治体により異なります)かかります。急ぐときは間に合わないことがあるため、早めに申請しておきましょう。
戸籍謄本の取り方|間違えやすいポイントと対策
戸籍謄本の取り方でとくに迷いやすいケースを整理します。
- 住所地で取れると思い込む — 戸籍謄本は本籍地の役所が発行します。住所地(住民票のある市区町村)とは限りません。広域交付を使えば最寄りの窓口でも取れます。
- 謄本と抄本を取り違える — 戸籍謄本(全部事項証明)は戸籍内全員、戸籍抄本(個人事項証明)は一人分です。家系図づくりや相続では謄本が必要なことが多いです。
- コンビニ交付の事前申請を忘れる — 本籍地と現住所が違うと、コンビニ取得には事前の利用登録申請(通常3〜5開庁日)が要ります。除籍謄本・改製原戸籍はコンビニでは取得できません。
- 郵送の手数料を現金で送る — 郵送請求の手数料は定額小為替で支払います。現金書留などとは異なる点に注意します。
戸籍謄本と混同しやすい「戸籍の附票」については戸籍の附票とは|住所の履歴を証明する書類で解説しています。
戸籍謄本と家系図|取得した戸籍を家系図に活かす方法
取得した戸籍謄本は、家系図づくりの出発点になります。証明のために取った戸籍を、そのまま家系の記録に活かせます。家系図に起こすときのポイントは3つです。
- 本人を起点に直系をたどる — 戸籍から父母・祖父母をたどり、本人を起点に親子線でつなぎます。
- 生没年と続柄を添える — 戸籍から読み取った情報を添えると、記録としての価値が高まります。
- 必要な戸籍を見極める — さかのぼるには除籍謄本・改製原戸籍も必要です。集める範囲を家系図で確かめます。
本サイトの家系図エディタは、戸籍から読み取った関係を本人を起点に配置し、続柄・生没年を添えて整理できます。和紙・免許状風のテンプレートで仕上げられるので、取得した戸籍を美しい家系図として残すのに向いています。なお、古い戸籍の収集が難しい場合は、行政書士などによる戸籍収集の代行サービスを利用する方法もあります。登録は不要です。
戸籍謄本を請求する前の確認チェックリスト
請求したあとで足りないものに気づくと、そのままやり直しになります。窓口へ行く前、封筒を出す前に、次の5点を確認してください。
- 本籍地を確認した — 住所地とは別です。分からないときは、本籍を記載する指定をして住民票を取ります
- 謄本か抄本かを提出先に確認した — 家系図づくりや相続では、戸籍内全員が載る謄本が必要になることが多いです
- さかのぼる範囲を決めた — 現在の戸籍だけで足りるのか、除籍謄本・改製原戸籍まで必要なのかで、通数と手数料が変わります
- 手数料を用意した — 郵送なら定額小為替です。通数が読めないときは多めに入れておくと、不足による差し戻しを避けられます
- コンビニ交付を使うなら本籍地と住所が同じか確認した — 違う場合は事前の利用登録申請が必要で、当日には間に合いません
よくある質問
戸籍謄本はどこで取れますか?
戸籍謄本の手数料はいくらですか?
戸籍謄本はコンビニで取れますか?
本籍地が遠いときはどうやって取りますか?
戸籍謄本と戸籍抄本はどちらが必要ですか?
AUTHOR
家系図マニア
祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。