家紋の調べ方|自分の家紋を確認して家系をたどる方法

最終更新 by 家系図マニア
家系図戸籍
家紋の調べ方|自分の家紋を確認して家系をたどる方法

この記事で分かること

  • 家紋とは何か|家を表すしるしと家系のつながり
  • 自分の家紋の調べ方|6つの方法と早見表
  • いちばん確実な調べ方(墓石→本家への確認)
  • 家紋がわからない・複数あるとき(定紋と替紋・女紋)
  • 家紋から家系をたどるときの注意点と、家系図への入れ方

以前、自分の家の家紋を調べようとして、まず親に聞いてみたものの「たぶんこれだったと思う」というあいまいな返事しか得られず、結局お墓を見に行って確かめたという経験があります。家紋は家を表すしるしとして子孫へ受け継がれてきたため、ご先祖をたどる手がかりになりますが、調べ方には順序があります。もっとも確実なのは墓石で、次に本家への確認、この2つで多くの場合は判明します。

家紋は本家から受け継がれる「家のしるし」
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家紋は、本家から子孫へと受け継がれてきた家のしるしです。本人の家紋をたどると、本家の先祖につながる手がかりになります。ただし同じ家紋でも、必ず同じ一族とは限りません。

家紋とは|家を表すしるしと家系のつながり

家紋とは、家を表すしるしとして用いられてきた紋章です。平安時代の公家や武家に始まり、江戸時代には庶民にも広まって、多くの家がそれぞれの家紋を持つようになりました。

家紋は、本家から子孫へと受け継がれていくのが基本です。そのため、自分の家紋が分かれば、それはご先祖の代から伝わってきた家のしるしであり、本家やルーツをたどる手がかりになります。冠婚葬祭で使う紋付の着物や、墓石、仏具などに刻まれていることが多く、意外と身近に残っています。

自分の家紋の調べ方|6つの方法と早見表

家紋の調べ方(墓石・仏壇・紋付・本家への確認)を家系図とあわせて整理した和モダンな図解

自分の家紋を調べる方法は、身近なところにいくつもあります。確実さの高い順に、次の6つを当たってみましょう。

調べ方 確認できる場所 ポイント
墓石・墓誌 先祖の墓地 もっとも確実。竿石や水鉢に刻まれる
本家・親戚に聞く 本家の仏壇・蔵 本家が家紋を把握していることが多い
仏壇・位牌・仏具 自宅・本家の仏間 提灯・打敷・仏具に紋が入る
紋付・着物・袱紗 留袖・喪服・羽織 背中・両袖・両胸の五つ紋を確認
古い写真 結婚式・法事の集合写真 紋付袴姿から読み取れることがある
家紋データベース 書籍・専門サービス 名字から候補を絞る補助に使う

このうち、墓石がもっとも確実です。次に頼りになるのが本家への確認で、この2つで多くの場合は判明します。

いちばん確実な家紋の調べ方|墓石から本家へ

家紋を確実に知りたいなら、まず先祖の墓石を見にいきましょう。墓石には、竿石(中央の縦長の石)の上部や、水鉢、花立てなどに家紋が刻まれていることが多くあります。古い墓ほど、はっきりとした家紋が残っている傾向があります。

墓石で確認できないときや、自分の家のものか確信が持てないときは、本家に尋ねるのが近道です。家紋は本家を中心に受け継がれるため、本家の年長者や仏壇まわりに、もっとも正確な情報が残っていることが多いからです。

自分の家紋を確かめる流れ
STEP 1
先祖の墓石を確認する
  • お墓参りの折に、竿石・水鉢・花立てなどに刻まれた紋を確認します。写真に撮っておくと、後で図案と照らし合わせやすくなります。
STEP 2
本家・親戚に確認する
  • 墓石で分からないときは本家へ。仏壇・位牌・蔵にしまわれた紋付などに家紋が残っていることがあります。年長者の記憶も貴重な手がかりです。
STEP 3
紋付・仏具・古い写真でも裏づける
  • 留袖や喪服の五つ紋、提灯や打敷、法事の集合写真の紋付袴など、複数の手がかりで同じ紋かを確かめると確実です。
STEP 4
家紋の名前を図鑑・データベースで特定する
  • 見つけた紋の図案を家紋帳や専門サービスと照らし合わせ、「丸に違い鷹の羽」などの正式な名称まで特定します。

家紋がわからない・複数あるとき|定紋と替紋・女紋

調べていくと、「家紋が見つからない」「家の中に違う紋が複数ある」ということがあります。これは珍しいことではなく、いくつか理由があります。

  • 定紋と替紋 — 家の正式な紋を「定紋(じょうもん/本紋)」、それとは別に略式や替えとして使う紋を「替紋(かえもん)」と呼びます。一つの家に複数の紋があるのは、この使い分けによることがあります。
  • 女紋 — 主に関西などで、母から娘へと女系で受け継がれる「女紋(おんなもん)」を持つ家があります。家の定紋とは別に、女性が用いる紋として伝わります。
  • 分家での変更 — 分家するときに、本家と区別するために紋の一部を変えることもありました。

どうしても自分の家紋が分からないときは、明治時代の戸籍を取って本籍地(先祖の出身地)を確認し、同じ地域・同じ名字の家をたどって、親戚から家紋を教えてもらえることもあります。

家紋から家系をたどるときの注意点

家紋はルーツ探しの楽しい手がかりですが、家系をたどるうえでは押さえておきたい注意点があります。

家紋を手がかりにしつつ、実際の家系は戸籍でさかのぼって裏づけるのが、確実なルーツ探しの進め方です。戸籍をさかのぼる方法は、戸籍から家系図を作る方法・調べ方でくわしく解説しています。家紋調べと並行して、戸籍からも先祖をたどってみてください。

調べた家紋を家系図に入れる方法|エディタで作成

家紋が分かったら、家系図に添えると、いっそう趣のある一枚になります。戸籍からたどった人物の関係を整理し、そこに家のしるしである家紋を組み合わせれば、ご先祖から受け継いだものが目に見える形になります。

家系図づくりでは、人物の関係を正しく描き分けることが大切です。本サイトでは、親子は実線、配偶者(婚姻)は二重線、離婚した元配偶者は二重斜線、養子は破線、というように線を引き分けることをおすすめしています。

関係 線の種類 読み取りのポイント
親子 実線 戸籍の「父」「母」欄から実親子を確認
配偶者(婚姻) 二重線 婚姻・入籍の記載から夫婦を確認
離婚(元配偶者) 二重斜線 離婚の記載がある元配偶者を二重斜線で示す
養子 破線 養子縁組の記載から養親子を実親子と区別

本サイトの家系図エディタは、ここで挙げた関係線(実線・二重線・二重斜線・破線)をそのまま選んで引けるよう作られています。戸籍からたどった人物を並べて家系図にまとめ、和紙・免許状風のテンプレートで仕上げれば、家紋の趣に似合う本格的な一枚になります。登録は不要です。

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家紋の調べ方でつまずきやすい点

家紋を調べるときは、次のような点でつまずきやすくなります。

  • 一つの手がかりだけで判断し、仏壇の紋と墓石の紋など複数の情報を照らし合わせずに思い込んでしまう
  • 家に複数の紋がある場合に、替紋や女紋を家の定紋と取り違えてしまう
  • 「同じ家紋だから同じ一族のはず」と早合点し、血縁の裏づけを戸籍で確認しないまま結論づけてしまう
  • 家紋データベースの検索結果を、確認済みの事実であるかのように扱ってしまう

家紋はあくまで手がかりであり、確実な血のつながりは戸籍で裏づけるという姿勢を忘れずに進めることが大切です。

よくある質問

自分の家紋はどこで調べられますか?
もっとも確実なのは先祖の墓石です。竿石や水鉢に家紋が刻まれていることが多くあります。次に頼りになるのが本家への確認で、仏壇・位牌・蔵の紋付などに残っています。留袖・喪服の五つ紋や、法事の集合写真の紋付袴も手がかりになります。
家紋がまったく分からないときはどうすればいいですか?
墓石・本家・仏具・紋付・古い写真を一通り当たっても分からない場合は、明治時代の戸籍を取って先祖の出身地(本籍地)を確認し、同じ地域・同じ名字の親戚をたどって家紋を教えてもらう方法があります。家紋データベースや専門サービスで名字から候補を絞るのも補助になります。
家に家紋が複数あるのはなぜですか?
家の正式な紋である定紋(本紋)のほかに、略式や替えとして使う替紋を持つ家があるためです。また関西などでは、母から娘へ女系で受け継がれる女紋を別に持つこともあります。家系図や冠婚葬祭で使うのは、原則として定紋です。
家紋から家系(ルーツ)はたどれますか?
家紋は本家から受け継がれるため、ルーツをたどる手がかりになります。ただし同じ家紋でも血縁があるとは限らず、有名な家紋ほど無関係な多くの家で使われています。家紋は調査の入り口ととらえ、血のつながりは戸籍で裏づけることが大切です。
調べた家紋を家系図に入れられますか?
入れられます。戸籍からたどった人物の関係を整理し、家のしるしである家紋を添えると、趣のある家系図になります。本サイトの家系図エディタなら、親子(実線)・配偶者(二重線)・離婚(二重斜線)・養子(破線)を選んで引け、和紙・免許状風のテンプレートで家紋に似合う一枚に仕上げられます。

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家系図マニア

祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。