戸籍の見方・つなげ方|家系図化のコツを筆頭者・続柄から解説

最終更新 by 家系図マニア
戸籍家系図書き方
戸籍の見方・つなげ方|家系図化のコツを筆頭者・続柄から解説

戸籍謄本を手にした瞬間、多くの人はまず「筆頭者」「本籍」「続柄」という見慣れない項目の並びに戸惑います。市区町村の窓口で複数の戸籍を受け取っても、どれとどれがつながっているのか、どこから読めばいいのか分からず、机の上に紙を並べたまま手が止まってしまうことも珍しくありません。戸籍は、見るべきポイントとつなぎ方のルールさえ分かれば、1枚の家系図にまとめられます。

複数の戸籍をつなげて起こした家系図の例
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祖父の戸籍・父の戸籍・自分の戸籍を、従前戸籍をたどってつなげた例です。各戸籍の筆頭者を手がかりに、親子(実線)・配偶者(二重線)で1枚の家系図に起こせます。

戸籍の見方の基本|家系図づくりで押さえる筆頭者・本籍・続柄

戸籍を家系図に起こすには、まず1通の戸籍で「どこに何が書かれているか」を押さえます。特に大切なのが次の3つです。

項目 意味 家系図づくりでの使い方
筆頭者 戸籍の最初に記載される人 その戸籍の「基準」になる人物
本籍 戸籍を特定する場所の名称 住所ではなく戸籍の所在地
続柄 筆頭者から見た関係 親子・夫婦などのつながり

筆頭者(ひっとうしゃ)は戸籍の最初に書かれる人で、その戸籍の全員が筆頭者の氏(名字)を名乗ります。筆頭者は、亡くなっても戸籍の筆頭者として記載が変わらず、戸籍を特定する目印になります。本籍(ほんせき)は戸籍を特定するための場所の名称で、住んでいる住所とは別物です。続柄(つづきがら)は筆頭者から見た関係を示し、家系図の親子・夫婦の線にそのまま対応します。

なお、続柄が「筆頭者から見た関係」になるのは昭和23年式以降の戸籍です。家系図でさかのぼる明治・大正の古い戸籍(旧法)では、続柄は「戸主から見た関係」で書かれます。家督相続で戸主が代わると、同じ人物でも表記(たとえば「弟」が「叔父」など)が変わるため、どの戸主を基準にした続柄かを確かめながら読み解きます。

戸籍は大きく「戸籍事項欄(戸籍そのものの記録)」と「身分事項欄(一人ひとりの出生・婚姻などの記録)」に分かれます。続柄の読み方は続柄の読み方・書き方 完全ガイドを参考にしてください。

戸籍のつなげ方|従前戸籍・改製をたどって家系図化する

戸籍の見方・つなげ方を表す家系図の図解

1通の戸籍が読めたら、次は前の戸籍へさかのぼってつなげていきます。手がかりになるのは、戸籍に書かれた「どこから来たか」の記録です。

  • 従前戸籍(じゅうぜんこせき) — 婚姻や分籍などで新しい戸籍に入る前の、一つ前の戸籍です。ここに前の本籍と筆頭者が書かれています。
  • 改製(かいせい) — 法改正で戸籍が作り替えられたこと。作り替え前の戸籍が改製原戸籍です。
  • 編製(へんせい) — 婚姻などで新しく戸籍が作られたこと。昭和23年式以降は、一組の夫婦と、その夫婦と氏を同じくする子(親子二世代まで)を一つの単位として編製されます。

新しい戸籍 → 従前戸籍 → さらに前の戸籍…と一つずつたどり、つながった戸籍を世代順に並べれば、家系図の骨組みができあがります。どこまでさかのぼれるかは戸籍は何代前まで遡れる?を、古い戸籍の文字の読み方は古い戸籍・くずし字の読み解き方をご覧ください。

戸籍を家系図化するときに迷いやすいポイント|本籍・続柄の注意点

戸籍を家系図化するとき、つまずきやすい点を整理します。

  • 本籍と住所を混同する — 本籍は戸籍の所在地で、住所とは別です。請求先は本籍地の市区町村です。
  • 同じ人が複数の戸籍に載る — 婚姻や転籍で、同じ人物が複数の戸籍に登場します。氏名・生年月日で同一人物と確認します。
  • 続柄が筆頭者基準 — 続柄は「筆頭者から見た関係」です。自分から見た続柄に置き換えて家系図に配置します。
  • 養子・婚姻の見落とし — 養子縁組や婚姻の記載は、線種(破線・二重線)に直結します。身分事項欄をていねいに確認します。

戸籍を家系図にする方法|家系図で一般的に使われる記法と家系図エディタ

つなげた戸籍を家系図に起こすときは、続柄や身分事項を家系図で一般的に使われる関係線に置き換えます。

  • 親子 — 実線で結びます。続柄「長男」「二女」などが手がかりです。
  • 配偶者(婚姻) — 二重線で結びます。「婚姻」の記載が目印です。
  • 離婚(元配偶者) — 二重斜線で表します。
  • 養子 — 破線で結び、実親子(実線)と区別します。

亡くなった方は二重枠(故人)で表します。線の意味は家系図の記号・線の意味、家系図全体の読み方は家系図の見方・読み方でも図解しています。

本サイトの家系図エディタなら、実線・二重線・二重斜線・破線や故人の二重枠を、選ぶだけで引けます。つなげた戸籍をもとに人物を世代順に並べていけば、和紙・免許状風のテンプレートで、戸籍からそのまま美しい家系図に仕上げられます。登録は不要で、ブラウザですぐに使えます。

戸籍を集めた後に家系図へ起こす流れは、戸籍から家系図を作る方法・調べ方でまとめています。

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家系図づくりの全体像は、家系図の書き方完全ガイドが参考になります。

戸籍を家系図にする前に確認すること

家系図に起こす前に、次の点を確認しておくと手戻りを防げます。

  • 各戸籍の続柄が「筆頭者から見た関係」であることを踏まえ、自分から見た続柄に置き換えたか
  • 従前戸籍の記載(身分事項欄)と、改製・転籍の記載(戸籍事項欄)の両方を確認したか
  • 同じ人物が複数の戸籍にまたがって登場していないか、氏名・生年月日で照合したか
  • 本籍と住所を混同していないか、請求先を本籍地の市区町村で確認したか
  • 養子縁組や婚姻の記載を見落とさず、線種(実線・破線・二重線)に反映できているか

これらを一つずつ確認しておくと、つなげた戸籍を家系図に起こす作業がスムーズに進みます。

よくある質問

戸籍を見るとき、まずどこを確認すればいいですか?
筆頭者(戸籍の最初に書かれる人)・本籍(戸籍の所在地)・続柄(筆頭者から見た関係)の3つです。さらに、戸籍そのものの記録である戸籍事項欄と、一人ひとりの記録である身分事項欄を読み分けると、関係がつかめます。
複数の戸籍はどうやってつなげますか?
婚姻や分籍など個人が入った場合は、身分事項欄の「従前戸籍」や「〇〇から入籍」の記載をたどります。改製や転籍で戸籍ごと作り替え・移動した場合は、戸籍事項欄(戸籍全体の記録)に前の戸籍が書かれています。どちらも確認し、前の本籍と筆頭者をもとに前の戸籍を請求していくと、古い戸籍へたどれます。
本籍と住所は同じものですか?
いいえ、別物です。本籍は戸籍を特定するための場所の名称で、実際に住んでいる住所とは異なります。戸籍を請求するときは、住所ではなく本籍地の市区町村に請求します。
同じ人が複数の戸籍に出てくるのはなぜですか?
婚姻や転籍によって戸籍を移るため、同じ人物が前の戸籍と新しい戸籍の両方に登場します。家系図に起こすときは、氏名と生年月日で同一人物かを確認してから配置します。
戸籍からどうやって家系図にしますか?
つなげた戸籍を世代順に並べ、続柄を家系図で一般的に使われる関係線に置き換えます。親子は実線、婚姻は二重線、離婚は二重斜線、養子は破線で結び、亡くなった方は二重枠で表します。家系図エディタを使うと記号や線を選ぶだけで作成できます。

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家系図マニア

祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。