義理の親族の呼び方一覧|義父母・義兄弟姉妹を家系図で解説

この記事で分かること
- 義理の親族(姻族)の呼び方を家系図の位置で整理する方法
- 義父母・義兄弟姉妹・婿嫁の呼び方早見表(読み方・親等つき)
- 「義父」が配偶者の父・継父・養父のどれを指すかの違い
- 義理の親族の親等(姻族として数える)と親族の範囲
- 家系図で義理の親族を正しく書き込むコツ
結婚してから初めての年賀状や法事の場で、配偶者の弟をどう呼べばいいのか手が止まった、名刺交換で「義父」とだけ聞いて、実際は継父なのか配偶者の実父なのか分からず戸惑った、という経験をした方は少なくありません。義理の親族は結婚を機に一気に増える一方、呼び方や書類の書き方を整理しないまま曖昧にしている家庭も多いものです。
義理の親族(姻族)は、配偶者を起点にたどると位置がすっきり整理できます。義父母は1親等、義兄弟姉妹は2親等の姻族で、それぞれ配偶者線(二重線)を経由してつながっています。
目次
義理の親族とは|姻族の意味と家系図での位置づけ
義理の親族とは、結婚(婚姻)によって親族になった人のことです。法律上は姻族(いんぞく)と呼びます。血のつながりがある血族に対して、姻族は配偶者を介してつながる点が特徴です。
姻族には、大きく分けて2つの種類があります。
- 配偶者の血族 — 配偶者の父母・きょうだい・祖父母など。義父母や義兄弟姉妹がこれにあたります。
- 自分の血族の配偶者 — 自分のきょうだいや子の結婚相手など。姉の夫や子の配偶者(婿・嫁)がこれにあたります。
なお、民法では3親等内の姻族までを親族と定めています(民法725条)。義父母(1親等)や義兄弟姉妹(2親等)は、いずれもこの範囲に含まれる正式な親族です。ただし、親族であることと法定相続人であることは別の話で、義父母や義兄弟姉妹が当然に相続人になるわけではありません。姻族が財産を受け継ぐには、養子縁組や遺言などの手続きが必要です。
義理の親族の呼び方一覧|家系図で見る早見表(義父母・義兄弟姉妹)

義理の親族の呼び方・読み方・親等を、家系図の位置ごとにまとめました。親等は、配偶者の血族をたどるときの「姻族としての親等」です。
| 呼び方 | 読み方 | あなたとの関係 | 親等(姻族) |
|---|---|---|---|
| 義父・義母 | ぎふ・ぎぼ | 配偶者の父母 | 1親等 |
| 義祖父・義祖母 | ぎそふ・ぎそぼ | 配偶者の祖父母 | 2親等 |
| 義兄・義姉 | ぎけい・ぎし | 配偶者の兄・姉、または自分のきょうだいの配偶者(姉の夫・兄の妻) | 2親等 |
| 義弟・義妹 | ぎてい・ぎまい | 配偶者の弟・妹、または自分のきょうだいの配偶者(妹の夫・弟の妻) | 2親等 |
| 婿・嫁(義理の息子・娘) | むこ・よめ | 自分の子の配偶者 | 1親等 |
| 義甥・義姪 | ぎせい・ぎてつ | 配偶者の甥・姪 | 3親等 |
呼び方は世代でそろえて見ると整理しやすくなります。配偶者と同じ高さに並ぶのが義兄弟姉妹、一段上が義父母・義祖父母、一段下が婿・嫁です。家系図で世代の高さをそろえれば、位置だけで義理の続柄を見分けられます。
義父母(配偶者の父母)の呼び方
義父・義母は、配偶者の父母を指す最も基本的な義理の親族で、1親等の姻族です。改まった場面では舅(しゅうと)・姑(しゅうとめ)とも呼びます。「舅」は配偶者の父、「姑」は配偶者の母です。読み方は「ぎふ・ぎぼ」が一般的で、書類では「義父・義母」と書きます。
義兄弟姉妹(義兄・義姉・義弟・義妹)の呼び方
義兄・義姉・義弟・義妹は、配偶者のきょうだい、または自分のきょうだいの配偶者を指し、いずれも2親等の姻族です。配偶者の兄弟をまとめて小舅(こじゅうと)、配偶者の姉妹を小姑(こじゅうとめ)と呼ぶこともあります。たとえば義兄は「配偶者の兄」または「姉の夫」、義姉は「配偶者の姉」または「兄の妻」を指します。年上・年下の書き分けは、配偶者のきょうだいなら配偶者本人を、自分のきょうだいの配偶者ならそのきょうだいを基準にして、年上を「兄・姉」、年下を「弟・妹」とします。
家系図での義理の親族の書き方|配偶者線(二重線)でたどる記法
義理の親族は、家系図では必ず配偶者線(婚姻を示す二重線)を経由してつながります。書き方のポイントは、関係を線で正しく描き分けることです。系統図で広く使われる標準的な記法では、関係線を次のように描き分けます。
| 関係 | 線の種類 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 親子 | 実線 | 夫婦を結ぶ線の中点から、子へ向けて下ろします |
| 配偶者(婚姻) | 二重線 | 夫婦を横に並べ、二重の横線で結びます |
| 離婚(元配偶者) | 二重斜線 | 配偶者の二重線に斜線を重ね、離婚を示します |
| 養子 | 破線 | 実の親子(実線)と区別するため、破線で結びます |
義父母をたどるときは、まず自分と配偶者を二重線で結び、配偶者からその父母へ実線(実の親子)をたどります。義兄弟姉妹も同じく、配偶者の父母から実線で枝分かれする位置に描きます。こうして配偶者を中継すれば、義理の親族の関係が一枚の図で正確に伝わります。関係線の引き方は家系図の書き方完全ガイドで図とともに詳しく解説しています。
義理の親族で間違えやすいポイント|「義父」の3つの意味と続柄
義理の親族の呼び方には、同じ言葉でも複数の関係を指すものがあります。家系図や戸籍では、どの関係かを区別して書くことが大切です。
- 「義父・義母」は3つの意味を持つことがある — ①配偶者の父母(姻族)、②親の再婚相手である継父・継母(姻族・1親等)、③養子縁組をした養親(養父・養母)。このうち養親だけは、法律上は血族(法定血族)として扱われ、姻族ではありません。
- 「義兄・義弟」は二方向の関係を指す — 配偶者の兄弟だけでなく、自分のきょうだいの配偶者(姉の夫・妹の夫など)も同じ「義兄・義弟」と呼びます。どちらも2親等の姻族です。
- 配偶者本人は親等で数えない — 義理の親族の親等は、配偶者の血族をたどって数えます。配偶者そのものには親等がありません。
迷いやすい続柄は、言葉だけで判断せず、家系図で配偶者からの位置を確認するのが確実です。血族か姻族か、何親等かが、図の上でひと目で分かります。続柄全体の早見表は家系図で分かる親族の呼び方・続柄一覧も参考にしてください。
義理の親族を家系図テンプレートで作る方法|配偶者を起点に作成
調べた義理の続柄は、家系図に書き込むことで一枚にまとまり、家族や相続の手続きで正確に共有できます。義理の親族を家系図に起こすときのコツは3つです。
- 配偶者を起点にする — まず自分と配偶者を二重線で結び、そこから義父母・義兄弟姉妹をたどると整理しやすくなります。
- 世代をそろえて並べる — 義父母は一段上、義兄弟姉妹は配偶者と同じ高さにそろえると、位置で続柄が読み取れます。
- 線の種類で血族と姻族を描き分ける — 婚姻は二重線、実の親子は実線、養子は破線と統一すると、義理の関係も正確に伝わります。
本サイトの家系図エディタは、ここで紹介した続柄や関係線(実線・二重線・二重斜線・破線)をそのまま選んで描けるよう作られています。人物を置いて線で結ぶだけで、義理の親族まで含めた続柄が整った家系図ができあがります。和紙・免許状風のテンプレートも用意していますので、仏壇に飾れる本格的な仕上がりにできます。登録は不要です。
書類での続柄の読み方・書き方は、続柄の読み方・書き方 完全ガイドで記入例つきで解説しています。
義理の親族の呼び方でつまずきやすい点
- 配偶者の父・継父・養父を区別せずに「義父」とだけ書いてしまい、相続や戸籍の場面で誤解を招く
- 義兄・義弟の年上年下を、配偶者本人ではなく自分を基準にして数えてしまう
- 姻族関係は離婚で当然に終了するが、配偶者の死亡では自動的に終わらないことを知らずに済ませてしまう
- 婿・嫁を義理の親族に含め忘れ、家系図に配偶者線を引かないまま子の結婚相手を描いてしまう
よくある質問
義父・義母は何親等ですか?
妻(夫)の弟は義弟でよいですか?
義兄と義弟、義姉と義妹はどう違いますか?
「義父」は配偶者の父と継父のどちらを指しますか?
婿や嫁も義理の親族ですか?
離婚すると義理の親族との関係はどうなりますか?
義理の親族(姻族)は相続人になりますか?
AUTHOR
家系図マニア
祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。