【図解】婿養子・内縁の家系図の書き方|二重線と破線で表す

最終更新 by 家系図マニア
家系図書き方
【図解】婿養子・内縁の家系図の書き方|二重線と破線で表す

この記事で分かること

  • 婿養子とは何か(婿入りとの違い)
  • 婿養子を表す「配偶者線(二重線)+養子線(破線)」の書き方
  • 内縁(事実婚)を婚姻と区別して書く方法
  • 婿養子・内縁で間違えやすいポイント(相続・認知との関係)
  • 婿養子・内縁を含む家系図を家系図テンプレートで作る方法

婿養子(むこようし)や内縁(事実婚)は、家系図の中でも書き方に迷いやすい関係です。ふつうの夫婦と同じ線で結んでよいのか、養子の線も必要なのか、判断に困る方は少なくありません。

どちらも、1本の線では足りない関係だという点が共通しています。婿養子は妻との婚姻と妻の親との養子縁組という2つの関係が重なっているため、二重線と破線を併せて引きます。内縁は逆に、婚姻の二重線を使えない関係です。世間で「婿養子」と呼ばれていても養子縁組をしていない場合があるため、まず事実を確かめるところから始まります。

婿養子の家系図の例
この家系図を編集
婿養子は、妻との配偶者線(二重線)と、妻の両親との養子線(破線)を併用して表します。

婿養子とは|意味と「婿入り」との違い

婿養子とは、結婚して妻側の親と養子縁組をした男性のことです。ポイントは、結婚(婚姻)と養子縁組という、2つの関係が同時に成立している点です。

ここで混同しやすいのが「婿入り(婿)」との違いです。

区分 婚姻 養子縁組
婿養子 あり(妻と結婚) あり(妻の親と縁組)
婿入り(婿) あり(妻と結婚) なし(妻の姓を名乗るのみ)

「婿入り」は、結婚して妻側の姓を名乗るものの、妻の親と養子縁組はしていない状態を指すことが多い言葉です。一方の婿養子は、養子縁組によって妻の親の法律上の子にもなります。家系図では、この「養子縁組の有無」によって線の引き方が変わります。

婿養子の家系図の書き方|配偶者線(二重線)+養子線(破線)

婿養子(二重線と破線)の家系図の書き方の図解

婿養子は、2つの関係を2種類の線で同時に表します。

  • 妻との関係 — 婚姻なので、配偶者線(二重線)で結びます。
  • 妻の親との関係 — 養子縁組なので、養子線(破線)で結びます。

つまり、夫(婿養子)からは「妻へ二重線」と「妻の親へ破線」の2本が引かれることになります。これが婿養子を表す基本の描き方です。

関係 線の種類 意味
夫と妻(婚姻) 二重線 正式に婚姻した夫婦
夫と妻の親(養子縁組) 破線 養子縁組による親子
妻と妻の親(実親子) 実線 血のつながった親子

線の意味を組み合わせることで、「結婚していて、かつ妻の親の養子でもある」という特殊な関係を、一目で正確に伝えられます。配偶者線(二重線)や養子線(破線)の基本は、養子の家系図の書き方でもくわしく図解しています。

内縁・事実婚の家系図の書き方|婚姻線と区別する

内縁(事実婚)は、婚姻届を出していないものの、夫婦同然に生活している関係です。法律上の婚姻ではないため、正式な婚姻を表す二重線とは区別して描くのが基本です。

  • 正式な婚姻 — 二重線で結びます。
  • 内縁・事実婚 — 二重線は使わず、一本の線で結び、「内縁」と注記を添えます。点線で結ぶ流儀もあります。

大切なのは、図の中で「正式な婚姻」と「内縁」が見分けられることです。どの描き方を選んでも構いませんが、図の隅に凡例(はんれい)を添えて、線の意味を明示しておくと、読み手が迷いません。

離婚や再婚など、ほかの配偶関係の描き分けは離婚・再婚の家系図の書き方で図解しています。あわせてご覧ください。

婿養子・内縁を含む家系図を作る方法|家系図テンプレート・エディタ

婿養子の「二重線+破線」や、内縁の注記つきの線を、手書きできれいに引き分けるのは手間がかかります。家系図テンプレートやオンラインの作成ツールを使えば、線の種類を選ぶだけで正しく描き分けられ、あとから自由に直せます。

本サイトの家系図エディタは、配偶者線(二重線)・養子線(破線)をそのまま選んで引けるよう作られています。婿養子のように複数の線を組み合わせる関係も、選ぶだけで迷わず描けます。和紙・免許状風のテンプレートも用意していますので、本格的な仕上がりにできます。登録は不要で、ブラウザですぐに使えます。

\登録不要・ブラウザですぐ作成/
家系図を無料で作ってみる
二重線+破線の併用もワンタップ
和紙テンプレート対応

家系図全体の書き方の流れは、家系図の書き方完全ガイドでまとめて解説しています。

婿養子も内縁も、線を組み合わせれば表せます。難しいのは記法よりも、実際に養子縁組をしているのか、婚姻届を出しているのかという事実確認のほうです。戸籍を見れば養子縁組も婚姻も記載されているため、迷ったときは記憶ではなく戸籍で確かめてください。関係を正しく書き分けておくと、相続の話になったときにそのまま使えます。

よくある質問

婿養子は家系図でどう書きますか?
婿養子は、妻との配偶者線(二重線)と、妻の親との養子線(破線)を併用して表します。夫から妻へ二重線、夫から妻の親へ破線の2本を引くのが基本です。
婿養子と婿入りは家系図で違いますか?
違います。婿養子は妻の親と養子縁組をするため、妻の親への破線(養子線)を引きます。婿入り(婿)は妻の姓を名乗るだけで養子縁組をしていない場合が多く、その場合は破線を引きません。
内縁(事実婚)は家系図でどう表しますか?
正式な婚姻を表す二重線とは区別し、一本の線で結んで「内縁」と注記するのが分かりやすい書き方です。点線で結ぶ流儀もあります。図に凡例を添えて線の意味を示しておくと迷いません。
内縁の子どもは家系図にどう書きますか?
母とは当然に親子(実線)で結びます。父とは認知によって親子関係が生じるため、認知されている場合は実線で結び、必要に応じて「認知」と注記します。認知の有無で相続権が変わる点に注意してください。
婿養子は妻の親の相続人になりますか?
なります。婿養子は妻の親と養子縁組をしているため、妻の親の相続では子として相続権を持ちます。養子縁組をしていない婿入りの場合は、妻の親の相続人にはなりません。

AUTHOR

家系図マニアのプロフィール画像

家系図マニア

祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。