中村児太郎の家系図|父は中村福助、祖父は人間国宝の中村芝翫

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中村児太郎の家系図|父は中村福助、祖父は人間国宝の中村芝翫

六代目中村児太郎は、父が九代目中村福助、祖父が七代目中村芝翫という歌舞伎俳優の家系に生まれました。祖父は重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定された女方です。叔父は八代目中村芝翫で、その息子の中村橋之助・福之助・歌之助はいとこにあたります。

さらに祖父の次女が十八代目中村勘三郎と結婚したため、中村勘九郎と中村七之助も児太郎のいとこです。舞台での名がそろって「中村」で始まっていても、児太郎と芝翫一門は成駒屋、勘九郎・七之助は中村屋。血縁と屋号は同じ範囲を指すとは限りません。

この記事では、公表資料で確認できる父方の続柄に絞り、延期中の十代目福助を含む襲名歴と家系図を分けて整理します。

中村児太郎の家系図|成駒屋から中村屋へつながる親族

日本俳優協会の歌舞伎俳優名鑑で確認できる親子関係をもとに、六代目中村児太郎を中心とした家系図を作成しました。父方直系に加え、理解に必要な叔父・伯母といとこを掲載しています。

六代目中村児太郎と成駒屋の家系図
五代目中村福助から六代目中村児太郎までの父方直系と、八代目中村芝翫とその3人の息子、十八代目中村勘三郎と2人の息子までの続柄を示した簡易家系図です。
児太郎との関係 人物 家系図上の位置
曽祖父 五代目 中村福助 七代目芝翫の父
祖父 七代目 中村芝翫 四代目児太郎を名乗った人間国宝
九代目 中村福助 五代目児太郎を経て福助を襲名
本人 六代目 中村児太郎 九代目福助の長男
叔父 八代目 中村芝翫 七代目芝翫の次男
おじ(姻族) 十八代目 中村勘三郎 祖父の次女の夫
いとこ 四代目中村橋之助・三代目中村福之助・四代目中村歌之助 八代目芝翫の息子たち
いとこ 六代目中村勘九郎・二代目中村七之助 十八代目勘三郎の息子たち

図の親子線は血縁、二人を横につなぐ線は婚姻を表します。「四代目児太郎」「五代目児太郎」は別の親族を追加したものではなく、祖父と父が以前に名乗っていた名跡です。

六代目中村児太郎の家系図|父・福助の長男として初舞台

六代目中村児太郎は1993年12月23日生まれ。九代目中村福助の長男で、屋号は成駒屋です。日本俳優協会の名鑑によると、1999年に本名で初お目見得し、2000年に六代目中村児太郎を名のって初舞台を踏みました。

児太郎は、歌舞伎で女性の役を演じる女方として活動しています。祖父の七代目芝翫と父の九代目福助も女方を中心に芸を築いてきました。

「中村児太郎」は本名ではなく、代々受け継がれてきた歌舞伎の名跡です。現在の児太郎は六代目なので、祖父や父が児太郎を名乗っていた時代の記録と区別するときは代数が欠かせません。

現在の公式名鑑には、九代目福助が七代目中村歌右衛門を、六代目児太郎が十代目中村福助を襲名する予定だったものの、父の病気により延期されたことが記されています。したがって、2026年8月時点の二人を「七代目歌右衛門」「十代目福助」として家系図へ確定的に記すのは正確ではありません。この記事では現行の名鑑に合わせ、九代目中村福助、六代目中村児太郎と表記します。

中村児太郎の父と祖父の家系図|児太郎の名を三代で継承

父の九代目中村福助は1960年生まれで、七代目中村芝翫の長男です。1967年に五代目中村児太郎を名のって初舞台を踏み、1992年に九代目中村福助を襲名しました。

祖父の七代目中村芝翫は1928年生まれ。1933年に四代目中村児太郎として初舞台を踏み、1941年に七代目中村福助、1967年に七代目中村芝翫を襲名しました。1996年には重要無形文化財保持者に認定され、2011年に亡くなっています。

三人の名の変化を並べると、「児太郎」が祖父から父、父から本人へ受け渡されたことが分かります。

家系図上の人物 以前の名跡 現在・最終の名
祖父 四代目 中村児太郎、七代目 中村福助 七代目 中村芝翫
五代目 中村児太郎 九代目 中村福助
本人 —(初お目見得は本名) 六代目 中村児太郎

この並びは、同じ人物が年齢とともに「児太郎から福助へ、さらに芝翫へ」と必ず進む制度を意味するものではありません。襲名は家や一門の事情、公演の準備、本人の芸歴などを踏まえて行われます。予定が発表されても延期されることがあるため、家系図は発表時点ではなく、実際に襲名した現在・最終の名を基準にすると混乱を防げます。

四代目から六代目までの役者札を朱と金の線で結び、中村児太郎の名跡が祖父から父、本人へ継承された流れを表した図

中村児太郎と八代目芝翫の家系図|叔父と3人のいとこ

八代目中村芝翫は1965年生まれで、七代目芝翫の次男です。六代目児太郎の父・九代目福助の弟なので、児太郎から見ると父方の叔父にあたります。三代目中村橋之助を長く名乗り、2016年に八代目中村芝翫を襲名しました。

八代目芝翫の息子は、長男の四代目中村橋之助、次男の三代目中村福之助、三男の四代目中村歌之助です。三人はいずれも六代目児太郎のいとこで、屋号も同じ成駒屋です。

この枝では「芝翫」「橋之助」「福之助」「歌之助」と名が分かれますが、現在の名字と屋号だけを並べるより、誰の子かを線で示した方が続柄を正確に読めます。また、父の前名が三代目橋之助、長男の現在名が四代目橋之助であるため、代数を省くと親子を取り違えやすい点にも注意が必要です。

中村児太郎と勘九郎・七之助の家系図|続柄はいとこ

七代目芝翫の次女は、十八代目中村勘三郎と結婚しました。その息子が六代目中村勘九郎と二代目中村七之助です。児太郎の父と、勘九郎・七之助の母がきょうだいなので、児太郎と二人はいとこにあたります。

勘九郎と七之助の屋号は中村屋です。児太郎の成駒屋とは異なりますが、屋号の違いによって血縁がなくなるわけではありません。婚姻によって二つの歌舞伎の家がつながっている例です。

一方、十八代目勘三郎は血縁上のおじではなく、祖父の次女にあたるおばの夫です。家系図ではおばと勘三郎を婚姻線で結び、その子である勘九郎・七之助へ親子線を引きます。婚姻で生じた親族関係と血縁を一本の線で済ませず、線の意味を分けると正確になります。

児太郎と七之助はいずれも女方を勤めています。

成駒屋の家系図と襲名|血縁・名跡・屋号を分けて読む

歌舞伎の家系を調べるときは、血縁、名跡、屋号の三つを分けて考えます。

  • 血縁:父母、子、きょうだい、いとこなどの親族関係
  • 名跡:中村児太郎、中村福助、中村芝翫のように代々受け継ぐ舞台名。この名を継ぐことを襲名という
  • 屋号:成駒屋、中村屋のように舞台で俳優を呼ぶ家・一門の呼称

六代目児太郎の場合、父と祖父から続く血縁があり、祖父・父が過去に名乗った「児太郎」を継ぎ、屋号は成駒屋です。いとこの勘九郎・七之助とは血縁でつながっていますが、二人の名跡と屋号は中村屋に属します。

日本芸術文化振興会の歌舞伎事典では、俳優が代々受け継がれる名前を継ぐことを襲名と説明しています。同じ名跡を継いだ人物同士が実の親子とは限らない一方、この家系の四代目・五代目・六代目児太郎は祖父・父・本人という直系三代です。

家系図へ過去の名をすべて人物枠として追加すると、一人が何人にも増えたように見えます。「旧名:五代目児太郎」のように注記へ置けば、一人の人物に複数の名跡があることを示せます。

中村児太郎の家系図の作り方|公開情報と線の種類を整理

歌舞伎俳優の家系図を自分で作るなら、まず中心人物と掲載範囲を決めます。六代目児太郎を中心にする場合、父と祖父だけでも名跡の継承は説明できます。叔父といとこを加えると成駒屋の横の広がりが分かり、伯母の婚姻先まで加えると中村屋とのつながりも見えてきます。

次に、各人物の現在・最終の名、代数、続柄を公式名鑑で確認します。襲名予定は「現在名」と混ぜず、本文や注記へ分けます。一般の親族は、系譜の説明に欠かせず、かつ公表されている場合を除き、無理に氏名を集めない方がよいでしょう。

線は実親子、婚姻、養親子で描き分けます。今回の図では実親子を親子線、夫婦を婚姻線で示しました。線の基本は家系図の記号・線の意味で、兄弟姉妹から広がるいとこの位置はいとこの家系図での位置で確認できます。

ほかの芸能家の系譜と比べるなら、水谷八重子の家系図では新派と歌舞伎を結ぶ親子・養子関係、市川染五郎の家系図では三代同時襲名、尾上右近の家系図では清元宗家と歌舞伎の二つの系譜を解説しています。血縁と名跡のつながり方は一様ではありません。

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中村児太郎の家系図に関するよくある質問

中村児太郎の父と祖父は誰ですか?
父は九代目中村福助、祖父は七代目中村芝翫です。祖父は四代目児太郎、父は五代目児太郎を以前に名乗り、現在の本人が六代目児太郎を継いでいます。
中村児太郎と中村七之助は兄弟ですか?
兄弟ではなく、いとこです。児太郎の祖父・七代目芝翫の次女が十八代目中村勘三郎と結婚し、その次男として生まれたのが二代目中村七之助です。
中村児太郎はすでに十代目中村福助を襲名しましたか?
いいえ。日本俳優協会の現行名鑑では、十代目中村福助の襲名は父の病気により延期されたと説明されています。2026年8月時点の名は六代目中村児太郎です。
中村児太郎と八代目中村芝翫はどのような関係ですか?
八代目芝翫は児太郎の父・九代目福助の弟なので、児太郎にとって父方の叔父です。八代目芝翫の息子である橋之助・福之助・歌之助は児太郎のいとこにあたります。

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祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。