市川染五郎の家系図|父は松本幸四郎、祖父は松本白鸚、叔母は松たか子

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市川染五郎の家系図|父は松本幸四郎、祖父は松本白鸚、叔母は松たか子

「市川染五郎の父は松本幸四郎、祖父は松本白鸚」と聞くと、なぜ親子で名字が違って見えるのか疑問に感じるかもしれません。三人は同じ高麗屋の直系ですが、歌舞伎俳優が節目ごとに名跡を継ぐ襲名によって、舞台上の名前が変わっています。

現在の八代目市川染五郎は、四代目松本金太郎として初舞台を踏み、2018年に現在の名を襲名しました。同じとき、父は七代目市川染五郎から十代目松本幸四郎へ、祖父は九代目松本幸四郎から二代目松本白鸚へ名を改めています。

血縁は一本の親子線で続いていても、芸名は世代とともに動きます。家系図では「誰の子か」と「いつ、どの名を名乗ったか」を分けて読むことが大切です。

市川染五郎の家系図|高麗屋の直系5代と主要親族

日本俳優協会の歌舞伎俳優名鑑などで確認できる続柄をもとに、八代目市川染五郎から高祖父の七代目松本幸四郎までを整理しました。祖父のきょうだいから続く大叔父と、父の姉妹にあたる伯母・叔母も加えています。

八代目市川染五郎と高麗屋の家系図
七代目松本幸四郎から八代目市川染五郎までの父方直系5代と、二代目中村吉右衛門、松本紀保、松たか子の続柄を示した簡易家系図です。
市川染五郎との関係 人物 家系図上の位置
高祖父 七代目 松本幸四郎 高麗屋の父方直系
曽祖父 初代 松本白鸚 七代目幸四郎の次男
祖父 二代目 松本白鸚 初代白鸚の長男
十代目 松本幸四郎 二代目白鸚の長男
本人 八代目 市川染五郎 十代目幸四郎の長男
大叔父 二代目 中村吉右衛門 初代白鸚の次男、祖父の弟
伯母 松本紀保 二代目白鸚の長女、父の姉
叔母 松たか子 二代目白鸚の次女、父の妹

図の縦線が血縁、人物枠の注記が過去の名跡です。同じ人物が複数の家系図にいるように見えても、襲名前後の名前を別人として数えないことが読み解く第一歩になります。

八代目市川染五郎の家系図|四代目松本金太郎から襲名

八代目市川染五郎は2005年3月27日生まれ。十代目松本幸四郎の長男で、祖父は二代目松本白鸚です。屋号は高麗屋で、日本俳優協会の名鑑には三ツ銀杏と四ツ花菱の紋が記載されています。同名鑑によると、2007年に本名で初お目見得し、2009年に四代目松本金太郎を名のって初舞台を踏みました。

2018年1月・2月の歌舞伎座で、八代目市川染五郎を襲名しました。当時12歳です。「染五郎」という名は突然選ばれた芸名ではなく、父、祖父、曽祖父、高祖父もそれぞれの時代に名乗った高麗屋の名跡です。

父から子へ同じ名を渡すと、家系図上では次のように見えます。

  • 襲名前の本人:四代目 松本金太郎
  • 襲名後の本人:八代目 市川染五郎
  • 襲名前の父:七代目 市川染五郎
  • 襲名後の父:十代目 松本幸四郎

2018年を境に「市川染五郎」が父から本人へ移ったため、記事や公演記録の日付によって、その名が指す人物が変わります。代数を付ければ、八代目は本人、七代目は父と区別できます。

本人は歌舞伎に加え、映像作品にも出演しています。活動分野が広がっても、名鑑上の所属と屋号は歌舞伎俳優としての系譜を示す情報です。作品名だけで同名人物を判断せず、代数・生年・父子関係を一緒に確かめると混同を避けられます。

市川染五郎の父と祖父|2018年に高麗屋が三代同時襲名

父の十代目松本幸四郎は1973年生まれ。三代目松本金太郎として初舞台を踏み、1981年に七代目市川染五郎、2018年に十代目松本幸四郎を襲名しました。歌舞伎だけでなく舞踊家としても活動し、松本流家元を兼ねています。

祖父の二代目松本白鸚は1942年生まれです。二代目松本金太郎、六代目市川染五郎、九代目松本幸四郎を経て、2018年に二代目松本白鸚となりました。歌舞伎のほか、『ラ・マンチャの男』など現代演劇・ミュージカルにも活動を広げてきた俳優です。

2018年の襲名は三人が別々に改名したのではなく、祖父・父・孫がそろって次の名へ進む三代同時襲名でした。

人物 2018年まで 2018年から
祖父 九代目 松本幸四郎 二代目 松本白鸚
七代目 市川染五郎 十代目 松本幸四郎
本人 四代目 松本金太郎 八代目 市川染五郎

「歌舞伎 on the web」の襲名披露会見によると、親・子・孫による三代襲名は、1981年の初代白鸚・九代目幸四郎・七代目染五郎が史上初でした。2018年は、それから37年を経て同じ高麗屋で再び実現したことになります。

1981年と2018年の両方で名跡が一段ずつ受け渡されました。家系図と襲名表を重ねると、高麗屋の血縁と各人の時間軸を同時にたどれます。

3枚の名札を金色の線で結び、高麗屋で三代にわたり名跡が受け渡される様子を表した図

市川染五郎と松たか子の家系図|続柄は父方の叔母

俳優・歌手の松たか子は、二代目松本白鸚の次女で、十代目松本幸四郎の妹です。八代目市川染五郎から見ると、父の妹にあたるため続柄は叔母です。ORICON NEWSのインタビューでも、本人が松たか子を「叔母」と語っています。

松本紀保は二代目白鸚の長女で、十代目幸四郎の姉です。市川染五郎から見ると父の姉なので伯母になります。読みはどちらも「おば」ですが、父母より年上のきょうだいには「伯母」、年下のきょうだいには「叔母」を使います。

二人は歌舞伎俳優ではありませんが、舞台や映像で活動する俳優です。「歌舞伎の家に生まれた人は全員が歌舞伎俳優になる」とは限らず、同じ家系から異なる表現分野へ進む例が見えます。

大叔父の二代目中村吉右衛門は、初代松本白鸚の次男として生まれ、吉右衛門本人から見た母方の祖父・初代中村吉右衛門の養子となりました。八代目市川染五郎にとっては祖父の弟にあたります。血縁では高麗屋につながり、養子縁組と襲名によって播磨屋の名跡を継いだ人物です。養親子を図に含める場合の線は養子の家系図の書き方で確認できます。

高麗屋の家系図と名跡|染五郎・幸四郎・白鸚は同一人物の時期違い

歌舞伎の襲名では、俳優が節目を迎えたときに上位の名跡を継ぐことがあります。日本芸術文化振興会の歌舞伎事典も、家ごとに名前を段階的に継いでいく仕組みを説明しています。

高麗屋の直系を現在からさかのぼると、複数の人物が「染五郎」「幸四郎」「白鸚」を名乗ってきました。

家系図上の人物 現在・最終の名 主な過去の名跡
八代目市川染五郎 八代目 市川染五郎 四代目 松本金太郎
十代目 松本幸四郎 三代目松本金太郎、七代目市川染五郎
祖父 二代目 松本白鸚 二代目松本金太郎、六代目市川染五郎、九代目松本幸四郎
曽祖父 初代 松本白鸚 五代目市川染五郎、八代目松本幸四郎
高祖父 七代目 松本幸四郎 四代目市川染五郎、八代目市川高麗蔵

ここで注意したいのは、「白鸚の子が幸四郎、その子が染五郎」という固定した本名の並びではないことです。たとえば現在の二代目白鸚は、かつて六代目染五郎、九代目幸四郎でした。現在の十代目幸四郎も、以前は七代目染五郎です。

家系図へ芸名を一つだけ書くなら、現在の名、故人は最終の名を主表示にすると読みやすくなります。過去の名跡は「旧名」「前名」などの注記へまとめ、同じ人物を襲名ごとに別の枠へ分けないのが基本です。

市川染五郎の家系図で見る高麗屋の芸|血縁と芸の継承は別に記録

高麗屋の家系は、名前だけでなく演目や役の芸も受け継いできました。七代目松本幸四郎は『勧進帳』の弁慶を生涯1600回余り演じたことで知られます。二代目白鸚も同役を重ね、2008年に上演1000回へ到達しました。

ただし、家系図の親子線が示すのは血縁です。「弁慶を誰から学んだか」「どの型を受け継いだか」という芸の継承まで、同じ実線で表すことはできません。血縁、養子、師弟、襲名はそれぞれ別の関係だからです。

二代目中村吉右衛門のように、血縁上の家と名跡を継いだ家が分かれる例もあります。家系図にする場合は、次の情報を分けて書くと誤読を防げます。

  • 実親子は親子線で結ぶ
  • 養親子を掲載するときは破線で実親子と区別する
  • 名跡は人物枠内の注記に置く
  • 師弟関係や芸の伝承は、親子線ではなく説明文で補う
  • 屋号は家・一門を読む補助情報として添える

歌舞伎俳優の系譜は、家系図を土台にして、各人物へ名跡と屋号を注記すると整理できます。線の意味は家系図の記号・線の意味でも詳しく解説しています。

歌舞伎の家系図の作り方|代数と旧名を注記して混同を防ぐ

自分で歌舞伎俳優の家系図を作るなら、最初に「誰を中心に、何代まで載せるか」を決めます。今回は八代目市川染五郎を起点に、父方直系を高祖父まで五代、その理解に必要な主要親族だけに絞りました。

次に、人物名の表記ルールを統一します。現役俳優は現在の名、故人は最終の名を大きく置き、過去の名跡と代数を注記へ移します。単に「松本幸四郎」と書くと複数世代が該当するため、十代目、七代目のような代数は省かない方が安全です。

養子関係まで描くときは、実親子と同じ線にしません。本サイトの家系図エディタでは、実親子を実線、養親子を破線、婚姻を二重線で描き分けられます。今回の図では初代中村吉右衛門を掲載範囲外としたため、二代目吉右衛門の養子関係は人物の注記にとどめました。

ほかの歌舞伎・伝統芸能の系譜は中村児太郎の家系図尾上右近の家系図柿澤勇人の家系図と比べると、血縁・屋号・職分の違いが見えやすくなります。

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市川染五郎の家系図に関するよくある質問

なぜ2018年に祖父・父・本人の名前が同時に変わったのですか?
高麗屋で三代同時襲名が行われたためです。祖父が二代目松本白鸚、父が十代目松本幸四郎、本人が八代目市川染五郎をそれぞれ襲名し、名跡が次の世代へ受け渡されました。
市川染五郎と松たか子はどのような関係ですか?
松たか子は市川染五郎の父・十代目松本幸四郎の妹です。そのため、八代目市川染五郎から見た続柄は父方の叔母です。
古い記事の『市川染五郎』が父か本人かを見分ける方法はありますか?
記事の日付と代数を確認します。2018年の襲名前に『市川染五郎』と書かれた記事は、現在の父・十代目松本幸四郎を指すのが基本です。現在の本人は八代目、父の前名は七代目市川染五郎です。
二代目中村吉右衛門は市川染五郎の何にあたりますか?
祖父・二代目松本白鸚の弟なので、大叔父にあたります。初代松本白鸚の次男として生まれ、母方の祖父・初代中村吉右衛門の養子となって名跡を継ぎました。

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祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。