家系図はどこまで載せる?範囲の決め方と4系統の考え方

家系図の範囲は、まず直系3代(自分・親・祖父母)で下書きをつくり、そこから目的に応じて1〜4系統まで広げるのが基本の型です。相続や終活なら2〜4系統、ルーツ調べなら1系統を深く掘る、というように「直系を軸に、どこまで傍系を足すか」で線引きすると決めやすくなります。世代をさかのぼるほど祖先の人数は倍々に増えるため、範囲を広げるほど調査・作図の手間も大きくなる点は先に押さえておきましょう。
目次
家系図はどこまで載せる|まず「直系」と「傍系」を分ける
範囲を決める出発点は、直系(ちょっけい)と傍系(ぼうけい)を分けて考えることです。この2つを意識すると、どこまで載せるかが整理しやすくなります。
- 直系 — 自分から見て、まっすぐ上下につながる親族です。父母・祖父母・曽祖父母(尊属)と、子・孫(卑属)が含まれます。
- 傍系 — 直系から枝分かれした親族です。兄弟姉妹、おじ・おば、いとこなどが含まれます。
直系だけにすると線がすっきりしてまとまりやすく、傍系まで広げると家族の広がりが見えますが、その分にぎやかになります。まずは「直系を軸に、どこまで傍系を足すか」と考えると、範囲を決めやすくなります。
家系図の範囲|1系統・2系統・4系統(全系統)の違い

家系図の「横の広がり」は、いくつの系統(家系)をたどるかで考えると分かりやすくなります。
自分には、父方の祖父母と母方の祖父母、合わせて4人の祖父母がいます。この4人それぞれの家系をたどるのが「4系統」、つまり全系統です。
| 範囲 | たどる系統 | 向いている目的 |
|---|---|---|
| 1系統 | 父方(父の父系)の1本 | 家名・本家のルーツをたどる |
| 2系統 | 父の家系・母の家系の2本 | 両親双方の流れをバランスよく残す |
| 4系統(全系統) | 4人の祖父母それぞれの4本 | ルーツを網羅的に調べる・終活でまとめる |
- 1系統 — 父の父系など、1本の流れだけをさかのぼります。家名や本家を中心に据えたいときに向きます。
- 2系統 — 父の家系と母の家系を1本ずつ、2本たどります。両親双方の流れを残したいときの、バランスのよい選び方です。
- 4系統(全系統) — 4人の祖父母それぞれの家系を4本たどります。2系統よりさらに枝分かれを広げた、もっとも網羅的な範囲です。世代をさかのぼるほど人数が一気に増える点に注意しましょう。
家系図は何代さかのぼる|世代の深さの目安
横の広がり(系統)に対して、縦の深さが「何代さかのぼるか」です。深さは、資料がどこまでさかのぼれるかにも左右されます。
- 3代(自分・親・祖父母) — もっとも作りやすい範囲。まずはここから始めるのがおすすめです。
- 4〜5代(曽祖父母・高祖父母まで) — 戸籍でたどれる場合があります。保存状況にもよりますが、明治期の戸籍までさかのぼれることもあります。
- それ以上 — 江戸期以前は現在の戸籍制度で請求できる戸籍がないため、過去帳・墓石・古文書などの資料が必要になり、難易度が上がります。
戸籍でたどれるのは、明治時代に戸籍制度が整って以降が中心です。まずは戸籍で確実にたどれる範囲を押さえ、それより前は分かる範囲で、と考えると無理がありません。
家系図の範囲は目的で決める|相続・終活・ルーツ・エンタメ
どこまで載せるかは、何のために作るか(目的)で決めるのがいちばんの近道です。目的が決まれば、必要な範囲は自然と絞られます。
| 目的 | おすすめの範囲 | ポイント |
|---|---|---|
| 相続の整理 | 直系+相続に関わる傍系 | 相続人になる範囲を正確に |
| 終活・記録 | 2〜4系統・3〜4代 | 子や孫に残すことを意識 |
| ルーツ調べ | 1〜2系統を深く | 1本の流れを古くまでたどる |
| エンタメ・趣味 | 興味のある範囲だけ | 完璧を目指さず気軽に |
たとえば相続の整理が目的なら、相続人になりうる親族(傍系を含む)を漏れなく載せることが大切です。一方、ルーツ調べが目的なら、1本の系統をできるだけ古くまで深掘りするほうが向いています。
範囲を決めて家系図を作る方法|家系図テンプレート・エディタ
範囲が決まったら、いよいよ作図です。手書きだと、あとから範囲を広げるたびに描き直しになりがちですが、オンラインの作成ツールなら、人物をあとから足しても線が自動でつながり、範囲の調整が簡単です。
本サイトの家系図エディタは、まず直系3代から作り始め、必要に応じて傍系や世代を足していく、という作り方に向いています。人物を追加しても配置や線を整えやすく、範囲を広げても読みやすさを保てます。和紙・免許状風のテンプレートも用意していますので、清書にも使えます。登録は不要で、ブラウザですぐに使えます。
家系図全体の書き方の流れは、家系図の書き方完全ガイドでまとめて解説しています。
家系図の範囲を決めたあとにやること
- まず直系3代だけで下書きを作る — 自分・親・祖父母の範囲で一度完成させ、全体のバランスを確認する
- 目的に合わせて系統を1つずつ足す — 相続なら傍系を、ルーツ調べなら1系統をさらに深く、というように後から広げる
- 傍系まで載せるなら戸籍請求の範囲を先に確認する — 広域交付の対象外になる親族がいないか、請求前に洗い出しておく
- エディタで清書し、あとから人物を追加できる状態にしておく — 範囲を広げる前提で作ると、描き直しの手間が減る
よくある質問
家系図はどこまで載せるのが一般的ですか?
家系図の「4系統」とは何ですか?
家系図は何代までさかのぼれますか?
直系と傍系はどう違いますか?
傍系まで載せると戸籍集めは大変ですか?
AUTHOR
家系図マニア
祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。