家系図作成を依頼する流れ|申込から納品までの手順・必要書類・期間の目安
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申込ボタンを押す前に、封筒の中身を思い浮かべてみてください。家系図作成を依頼すると、数日後に申込書類が郵送で届きます。そこに書くのは、調べたい名字の数と、市区町村役場に出す委任状。本人確認書類のコピーも添えて返送します。この封筒を返送してから完成品が届くまでは、早い事業者で1か月半〜2か月、長いと半年ほどかかります。途中でキャンセルできない事業者も多いため、依頼の流れを先に知り、決めるべきことを決めてから申し込むほうが安全です。
費用の相場は家系図作成の費用相場、事業者の選び方は家系図作成代行・行政書士の選び方、6社の実名比較は家系図作成サービスの比較に分けてあります。ここでは「申し込んでから届くまでに何が起きるか」だけを追います。
この記事で分かること
- 依頼前に決めておく3つのこと(系統数・どこまで遡るか・予算)
- 申込→本人確認→戸籍収集→調査→作図→製本→納品の各段階で起きること
- 必要書類(本人確認書類・委任状)と、戸籍が手元にある場合の扱い
- 期間の目安2〜6か月と、遅れる要因(除籍の廃棄・本籍地の変遷)
- 途中で分かること・分からないこと、安く依頼する方法、納品後にやること
目次
家系図作成を依頼する前に決めること|系統数・遡る範囲・予算
代行サービスの申込フォームで最初に聞かれるのは「何家系(何系統)を調べるか」です。多くの家系図作成サービスでは、名字(姓)1つにつながる直系の系統を「1家系」と数えます(数え方は事業者ごとに確認してください)。依頼者と同じ名字の父方だけを遡るのが1家系、父方の祖母の旧姓側も調べると2家系、祖父母4人の名字をすべて揃えると4家系になります。
決めておくことは3つです。
| 決めること | 選択肢 | 決め方の目安 |
|---|---|---|
| 系統数(家系数) | 1・2・4家系など | 自分の名字だけなら1家系。両親それぞれの実家まで残したいなら4家系 |
| どこまで遡るか | 戸籍の範囲まで/戸籍より前も | 戸籍で取れる最古は明治19年式戸籍。それ以前は文献・現地調査の別プランになる |
| 予算 | 1家系3万円前後〜、4家系10万円前後〜 | 表装(巻物・掛軸)や調査報告書を付けるかで大きく変わる |
「遡れるところまで全部」と頼みたくなりますが、戸籍で遡れる上限は制度で決まっています。現在取得できる最古の戸籍は明治19年式戸籍で、そこに載る先祖は江戸末期生まれが目安です。戸籍だけを使う調査なら、どの事業者に頼んでもこの上限は同じで、差が出るのは戸籍より前を扱うプランの有無と、遡れなかったときの返金条件です。
予算は、系統数と装丁でほぼ決まります。金額の内訳は費用相場の記事に譲り、ここでは「系統数を先に決めないと見積もりが出ない」ことだけ押さえてください。
家系図作成の依頼の流れ|申込から納品までの7段階
以下は家系図めぐりの公式「お届けまでの流れ」を一次資料に、他社の案内と共通する工程を足して整理したものです。公式は6段階ですが、ここでは同社のSTEP3「戸籍調査・家系図作成の開始」を、依頼者から見て待ち時間の性質が違う「戸籍収集」と「読み解き・調査」に分けて7段階にしています。段階の区切り方や名称は事業者によって多少違いますが、申込→書類→戸籍収集→原案確認→製作→納品という骨格は共通しています。
- STEP 1プランを選んで申込
系統数と納品物(簡易な家系図か、製本・表装付きか)を決めて、公式サイトのフォームから申し込みます。家系図めぐりは申込時に銀行振込で支払い、完全受注生産のため申込後のキャンセルは原則できません。支払いのタイミングとキャンセル可否は事業者ごとに異なるので、この段階で確認します。
- STEP 2本人確認・申込書類の記入と返送
事業者から申込資料が郵送で届きます。記入して返送するものは、市区町村役場に提出する委任状と、本人確認書類(運転免許証など)のコピーです。ここで依頼者が「戸籍を請求できる本人」であることが確認されます。
- STEP 3戸籍収集
事業者が依頼者の委任状を使い、本籍地の市区町村から戸籍・除籍・改製原戸籍を順に取り寄せます。1通取るごとに前の本籍地が判明し、次の役場へ請求する、という往復の繰り返しです。転籍が多い家系ほど往復の回数が増えます。
- STEP 4戸籍の読み解き・調査
集まった戸籍を読み、人物と続柄を確定させます。明治・大正期の戸籍は手書きの旧字・くずし字で、ここに専門スタッフの時間がかかります。家系図めぐりはこの工程を人の手で行い、戸籍情報をAIに入力しない(NO.AI宣言)と公式に明記しています。
- STEP 5作図・原案確認
家系図の原案がPDFでメールに添付されて届きます。載せたくない人物を省く、表記を直すといった調整はこの段階で依頼します。原案を了承すると次の製作に進むため、確認は丁寧に。
- STEP 6製本・表装
了承した原案をもとに製品を作ります。家系図めぐりの公式目安は、お手軽プランで約10日、本格プランで約20日前後です。巻物や掛軸に仕立てる事業者では、表装の分だけさらに日数がかかります。
- STEP 7納品・到着
完成品が発送され、到着の連絡が届きます。家系図本体に加えて、取得した戸籍謄本一式やデータ(USBなど)が同梱される事業者もあります。届いたら記載内容を確認し、気づいた点は早めに連絡します。
家樹のように、申込の前に資料請求・無料見積もり・相談(Web・来店・電話)を任意で挟める事業者もあり、申込後はマイページで進捗を確認できると案内しています。家系図めぐりは電話対応をせず、メール・問い合わせフォーム・LINEなど文面でのやり取りを原則としています(同社の料金プランや評判は家系図めぐりの評判・料金に整理しました)。連絡手段の好みは、選ぶ段階で確かめておくと、依頼後のすれ違いを防げます。
家系図作成の依頼に必要な書類|本人確認書類・委任状・戸籍が手元にある場合

依頼者側で用意するものは、多くの事業者で次の2点です。
- 本人確認書類のコピー:運転免許証・マイナンバーカードなど。役場が戸籍の請求者を確認するために使われます。マイナンバーカードは個人番号が載る裏面を送らず、表面だけをコピーします
- 委任状:依頼者が事業者に戸籍の請求を任せるための書面。事業者から様式が送られてくるのが一般的で、記名押印して返送します
なぜ委任状が要るのか。戸籍は誰でも取れるものではなく、戸籍法第10条で戸籍に記載されている本人・配偶者・直系尊属・直系卑属が請求できると定められています。事業者はこの請求権者である依頼者から委任を受け、代理人として請求します。裏を返すと、家系調査を目的とする通常の委任状では、依頼者に請求権のない傍系親族などの戸籍まで自由に取れるわけではありません。
すでに手元に戸籍がある場合は、申込前に事業者へ伝えます。家系図職人は「取得済みの戸籍謄本があれば事前に知らせてほしい。通数により料金を再計算する」と案内しています。相続手続きで集めた戸籍が残っているなら、そのまま使える可能性があります。
家系図の調査依頼にかかる期間|2〜6か月の目安と遅れる要因
公式サイトの目安は、家系図めぐり・家樹が概ね2〜6か月、家系図職人が1家系で1か月半〜2か月程度、家系図の匠が全系統で3〜4か月です。多くの事業者では2〜6か月、短くても1か月半ほどは見ておくのが無難で、法事や記念日に合わせたいなら逆算して申し込みます。
期間の大半を占めるのは戸籍収集です。遅れる要因は主に3つあります。
| 遅れる要因 | 何が起きるか | 依頼者側でできること |
|---|---|---|
| 本籍地の変遷(転籍) | 戸籍を1通取るごとに前の本籍地が分かり、別の役場へ請求し直す。郵送のやり取りが往復するぶんだけ延びる | 分かっている範囲の本籍地・親の出身地を申込時に伝える |
| 除籍の廃棄・焼失 | 除籍簿・改製原戸籍の保存期間は2010年の改正で80年から150年に延びたが、改正前に廃棄されたものは戻らない。戦災・災害で失われた戸籍もある | 廃棄されていた場合の扱い(返金・値引き)を申込前に確認する |
| 繁忙・予約待ち | 事業者によっては予約制で、申込から作業開始までに待ち期間がある | 受付状況を申込前に確認する |
「遡れなかったらどうなるか」は、期間と同じくらい大事な確認点です。家系図めぐりは、戸籍で判明した最古の先祖が昭和元年以降にとどまった場合に実費等を除いて返金する全額返金保証(条件あり)を設けています。事業者ごとに条件が違うため、契約前に読み合わせてください。
家系図作成の依頼で分かること・分からないこと|戸籍に載る情報と載らない情報
依頼後、原案確認の段階で「知らなかった事実」に出会うことがあります。家系図めぐりのFAQも、まれに知りたくなかった情報や認識と異なる事実が戸籍から判明する場合があると触れ、掲載を希望しない情報は記載しない対応ができると案内しています。
戸籍から分かるのは、氏名・生年月日・続柄・婚姻や養子縁組・本籍地の移り変わり・死亡年月日といった身分事項です。一方で、戸籍に欄がない情報は、どの事業者に頼んでも分かりません。
戸籍単位で見れば200名を超える先祖が判明することもある、と家系図めぐりは案内しています。届いた家系図に「載っていない人」がいるときは、戸籍の限界なのか、原案確認で省いたのかを切り分けて読むと納得しやすくなります。
家系図の依頼費用を抑える準備|自分で戸籍を集める・系統数を絞る
「家系図 依頼 安い」で探している方に、正直にお伝えします。費用が最もかからないのは、戸籍を自分で集めて、自分で作図する方法です。 直系の戸籍は本人が市区町村に請求でき、主な実費は交付手数料(戸籍謄本450円、除籍・改製原戸籍750円が目安)と郵送関連の費用(定額小為替の手数料など)です。2024年3月1日からは広域交付が始まり、本人・配偶者・直系の戸籍なら本籍地以外の最寄りの役場窓口でもまとめて請求できます(郵送や代理人による請求は対象外で、コンピュータ化されていない一部の古い戸籍も取れません)。取り方は戸籍謄本の取り方に手順があります。
集めた戸籍を家系図エディタに入力すれば、養子は破線・離婚は二重斜線・婿養子は配偶者線と養子線の併用、と家系図で一般的に使われる線種で自分の手で描けます。作図は無料です。
そのうえで代行に頼むなら、申込前の準備で費用を抑える道は2つあります。
- 戸籍を自分で集めてから、作図・製本だけを頼む:家系図職人のように取得済みの戸籍分を料金から差し引く事業者があります。持ち込みに対応するか、いくら安くなるかは事業者ごとに違うので、申込前に問い合わせます
- 系統数を絞る:まず自分の名字の1家系だけ依頼し、あとから母方を追加する。多くの事業者は家系数で料金が決まるため、最初から4家系にしない
反対に、戸籍収集そのものを任せたいなら、戸籍の実費と送料を料金に含む定額制の事業者(家系図めぐりは追加料金なしと明記)を選ぶと、通数が増えたときの追加請求を心配せずに済みます。
家系図作成を依頼したあとにやること|保管・共有・更新
届いた家系図は、しまい込むと、いざ相続や法事のときに「どこにあったか」が分からなくなりがちです。納品後にやっておきたいことは3つです。
- 戸籍謄本一式を家系図と一緒に保管する:戸籍が同梱される事業者なら、家系図の根拠がそのまま残ります。相続の場面では、この戸籍がそのまま相続関係説明図や法定相続情報一覧図の材料になります
- 家族に共有する:製本された1冊は1か所にしか置けません。データ(PDF・USB)が届いたら家族に配り、紙は親の家、データは子どもの手元、と分けておくと安心です。当サイトの家系図エディタに転記すれば、URLひとつで家族に共有できます
- 更新の余白を残す:家系図は納品時点の記録です。その後の出生・婚姻を書き足せるよう、余白のある形式か、編集できるデータを手元に置いておきます
家系図依頼の注意点|申込前に見直す5項目
最後に、依頼の流れの中で実際に詰まりやすい箇所を挙げます。
AUTHOR
家系図マニア
祖父の連絡先を探して戸籍をたどった経験から、家系図を作りはじめました。家族のつながりも、歴史上の一族や物語の関係図も、自分の手でたどれる入口にしたいと考えて個人で運営しています。行政書士・司法書士などの資格は持たないため、法的な判断が必要な場合は専門家への相談をおすすめしています。